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Model
SAL70400G2
Pages
66
Size
8.56 MB
Type
PDF
Document
Service Manual
Brand
Device
Digital Camera
File
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Sony SAL70400G2 Service Manual ▷ View online

4-5
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
2) 
フランジバック測定器の視度調節リングを回し,接眼レンズ内の十字線または目盛りがはっきりと見えるように調節する。
3) 
フランジバックゲージ
 (43.50 mm) 
A
マウントアタッチメントに密着させ,保持する。
4) 
フランジバック測定器のノブを回転させて,フランジバックゲージ
 (43.50 mm) 
の細かい線にピントを合わせる。
注意
:
 
必ず
Fig. 4-3-2
の矢印方向にピント合わせを行ってください。
 
ノブ
中心付近の細かい線にピントを合わせる
ピント合わせ方向
 Fig. 
4-3-2
5) 
ダイヤルゲージの目盛りリングを回して,ダイヤルゲージの指針を
0
に合わせる。
注意
:
 
この位置がフランジバック値
 (f F) = 43.50 mm
となります。
 
短針の位置を記憶しておいてください。
4-3-1. 光軸の確認
1) 
フランジバック測定器に被検レンズを取り付け,
1000 mm
コリメータを設置する。
 
1000 mmコリメータ
被検レンズ
 Fig. 
4-3-3
2) 
被検レンズのフォーカスリングを ∞(無限遠)指標または∞(無限遠)側の当たり に設定して顕微鏡を覗き,チャート像が中央に見えるよ
うに光軸を合わせる。
3) 
顕微鏡を覗きながらフランジバック測定器のノブを回転させ,ピントが合う位置で止める。
 
また,同時に光軸の見え方を確認する(
Fig. 4-3-4
参照)。
注意
:
 
図は一例を示しています。実際のチャートの見え方とは異なる場合があります。
 
最良の状態
センターブレおよびアス
フランジバック測定器のダイヤルを回して
ピント合わせを行うと,チャート像がずれる。
 Fig. 
4-3-4
4) 
下記手順
(1)
(6)
を行い,
 AS
値および
CB
値が規格値以内かどうかを確認する。
 
注意
:
 
規格値が「
CB
」のみの場合は,手順(1)∼(3)は必要ありません。
 AS: 
 
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像のフレアーが十字方向に分かれて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (a))
(1) 
チャート端の二点
(
ほぼ対称の位置
)
におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (b)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲー
ジの値を読み取る。
 <A>
(2) 
上記
(1)
の位置に対して
90
°位相をずらしたチャート端の二点におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (c)
矢印)でダイヤ
ルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
 <B>
(3) AS
値を算出(
<A>
<B>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
 AS
 = <A> - <B>
 CB:
 
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像の一方向のフレアーが大きく尾を引いて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (d))
(4) 
最大フレアー側のチャート端で最もピントが合う位置(
 Fig. 4-3-5 (e)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
 
<C>
(5) 
最大フレアーと
180
°反対側のチャート端で最もピントが合う位置(
 Fig. 4-3-5 (f)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を
読み取る。
 <D>
(6) CB
値を算出(
<C>
<D>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
 CB
 = <C> - <D>
 
(1)
(1)
(2)
(2)
(5)
(4)
AS
E
D
F
H
G
I
CB
 Fig. 
4-3-5
規格値
WIDE 
TELE 
CB
0.11 mm 
以下
0.15 mm 
以下
Table 4-3-1
5) 
被検レンズの
CB 
が規格値を満足していない場合
4-3-2. 
光軸の調整」を行う。
6) 
規格値を満足している場合,
4-5-2. 
像点移動量/フランジバック
(f'F)
の調整」の
3. 
調整方法
2 (WIDE 
)
を行う。
4-3-2. 光軸の調整
光軸を確認し,規格値を満足していない場合には光軸の調整を行ってください。
1. 
準備
1) 
4-3-1. 
光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足していないことを確認する。
2. 
調整方法
 1
TELE 
端)
1) 
後遮光筒および遮光リングを取り外す。
2) 6 
群組立を取り外し
, 6 
群組立と
群調整ワッシャの間に
群ティルトワッシャを入れ,調整を行う。
注意
:
 CB 
方向に
群ティルトワッシャ入れてください。
4-6
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
3) 6 
群組立を取り付け
ねじ
本で締め付ける。
注意
:
 
群組立は外した位置に再度戻してください。
 
群ティルトワッシャを入れた箇所からねじ締めを行ってください。
4) 
4-3-1. 
光軸の確認」を行い,規格を満足していない場合は再度
 2)
3)
を繰り返し行う。
 
ねじ(3本)
6
群組立
遮光リング
6
群ティルトワッシャ
6
群調整ワッシャ
後遮光筒
信号基板
 Fig. 
4-3-6
 6 
群ティルトワッシャ
部品コード
厚さ
 t (mm)
4-124-676-01
0.02
4-124-676-11
0.03
4-124-676-21
0.05
Table 4-3-2
3. 
調整方法
 2
WIDE 
端)
1) 2-6 
群組立を交換する。
2) 
4-3-1. 
光軸の確認」を行い,規格を満足していることを確認する。
3) 
規格値を満足している場合,
4-4-1. 
投影解像力の確認」を行う。
4-4. 
投影解像力の確認/調整
4-4-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
• 
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
注意
:
 
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
• 
スクリーン(アートポスト紙)
• 
巻尺
• 
平面ミラー(
SLR
用等)
1. 
準備
1) 
下記手順
 (1) 
 (3) 
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1) 
レンズ投影器の蓋を開く。
(2) 
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3) 
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
:
 
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
 
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
 Fig. 
4-4-1
2) 
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-4-2
のように設定する。
3) 
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
 
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
 Fig. 
4-4-2
4) 
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5) 
スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
4-7
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
2. 
投影解像力の確認方法
1) 
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2) 
中心投影像
 (y = 0) 
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
 
数値は解像力本数
S像
M像
 Fig. 
4-4-3
3) 
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い
(低い)ところで止める。
 
サジタル
 (S) 
像,およびメリジオナル
 (M) 
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読み
取る。
注意
:
 
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
 
 
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
 
 
この場合,
Fig. 4-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくださ
い。
 
正常
偽解像
 Fig. 
4-4-4
4) 
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
規格値
焦点距離
 f 
(mm)
投影距離
 
(m)
投影解像力本数
 (
/mm)
中心
 (y' = 0)
周辺
 (y' = 15)
周辺
 (y' = 18)
S
M
S
M
70
2.8
100 
本以上
63 
本以上
63 
本以上
50 
本以上
40 
本以上
200
8.0
50 
本以上
50 
本以上
40 
本以上
40 
本以上
400
16.0
Table 4-4-1
5) 
投影解像力を確認して,規格を満足していない場合は,
4-4-2. 
投影解像力
(
片ボケ
)
の調整」を行う。
4-4-2. 投影解像力(片ボケ)の調整
投影解像力を確認し,規格値を満足していない場合には投影解像力調整を行ってください。
1. 
調整方法
 1 (TELE 
)
 TELE 
(f=400 mm)
において片ボケがある場合。
1) 1 
群組立を取り外す。
2) 1 
群組立と
群調整ワッシャの間にある
群ティルト調整ワッシャの増減により,片ボケ調整を行う。
注意
:
 
後ピン傾向の位置に
群ティルト調整ワッシャを入れてください。
 
(後ピン傾向の位置に
群ティルト調整ワッシャを入れると
その位置が前ピン側に傾きます。
)
 1 
群組立は外した位置に再度戻して取り付けてください。
 
片ボケ調整実施時,
群ティルト調整ワッシャを入れた箇所からねじ締めを行ってください。
3) 
投影解像力を確認して規格を満足していない場合は,再度
1)
2)
を繰り返し行う。
 
化粧環
フィルターねじ枠
化粧筒
1
群調整ワッシャ
1
群ティルト
調整ワッシャ
1
群組立
 Fig. 
4-4-5
 1 
群ティルト調整ワッシャ
部品コード
厚さ
 t (mm)
3-296-858-01
0.02
3-296-858-11
0.03
3-296-858-21
0.05
3-296-858-31
0.1
Table 4-4-2
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
4-8
2. 
調整方法
 2 (WIDE 
)
 WIDE 
(f=70 mm)
において片ボケがある場合
1) 
後遮光筒および遮光リングを取り外す。
2) 6 
群組立を固定しているねじ
本を緩め,
群組立の位置を偏芯補正してねじを締め付ける。
注意
:
 
前ピン傾向位置から後ピン傾向の位置へ
群組立を動かすことで,片ボケが改善されます。
3) 
投影解像力(片ボケ)の調整を行った場合は,再度投影解像力の確認を行い,規格を満足していることを確認する。
4) 
満足していない場合は,再度
2)
3)
を繰り返し行う。
 
後遮光筒
遮光リング
ねじ(3本)
 Fig. 
4-4-6
4-5. 
像点移動量/フランジバック
(f F) 
の確認/調整
この項では,ズーミングで焦点距離を変化させた時に起こる,ピント位置の変化量の確認/調整方法を記載しています。
使用機器
•  
1000 mm 
コリメータ
•  
フランジバック測定器
•  
マウントアタッチメント
•  
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
•  
ボンド(
B-10
4-5-1. 像点移動量/フランジバック(f F) の確認
1. 
準備
1) 
4-3. 
光軸の確認
/
調整」の「
1. 
準備」を実行する。
2. 
像点移動量の確認
1) 
ズームを
TELE 
端にセットする。
2) 
フランジバック測定器のノブを回転させて,
44.56 mm
にセットする。
3) 
フォーカスリングを近端から回転させて
ピントを合わせる。
4) 
ズームを
TELE 
 WIDE
WIDE 
 TELE 
に回して,各焦点距離において規格値を満足していることを確認する。
注意
:
 
フォーカスリングは回転させないでください。
規格値
焦点距離
 f (mm)
400
300
200
135
100
70
フランジバック値
f'F (mm)
(
基準値:
44.56 mm)
+0.2
+0.3
+0.2
0.2
0.15
(44.36 
 44.76)
(44.36 
 44.86)
(44.41 
 44.76)
Table 4-5-1
5) 
被検レンズのフランジバック値
(f'F)
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量/フランジバック
(f'F)
の調整」を行
う。
3. 
フランジバック
(f F) 
確認
1) 
ズームを
TELE 
端,フォーカスをオーバー無限端にして,規格値を満足していることを確認する。
2) 
ズームを
WIDE 
端,フォーカスをオーバー無限端にして,規格値を満足していることを確認する。
規格値(オーバー無限端)
焦点距離 
f (mm)
TELE 
端(
400 mm
WIDE 
端(
70 mm
フランジバック値
f'F (mm)
48.135 
±
 0.09 (48.045 
 48.225)
44.68 
±
 0.09 (44.59 
 44.77)
Table 4-5-2
3) 
被検レンズのフランジバック値
(f'F)
Table 4-5-2
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量/フランジバック
(f'F)
の調整」を行
う。
4-5-2. 像点移動量/フランジバック(f F) の調整
1. 
準備
1) 
4-5-1. 
像点移動量/フランジバック
(f'F)
の確認」
 
を行い
各焦点距離でのフランジバック
(f'F)
Table 4-5-1 
の規格を満足していないこと
を確認する。
2. 
調整方法
 1 (TELE 
)
1) 
ズームを
TELE 
(400 mm)
に,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2) 
フランジバック測定器のノブを回転させピントを合わせ,フランジバック値を読み取る。
(
読み値
:a)
3) 
手順
 2
)の結果に応じて,以下の計算式により
群調整ワッシャの増減量を求める。
(1 
群調整ワッシャの増減量
:X)
X (1 
群調整ワッシャの増減量
) = (a (
焦点距離
400 mm
,オーバー無限端での
f'F (
読み値
)) - 48.135) / 4.5
•  
X (1 
群調整ワッシャの増減量
)
の値が負
(-)
の場合
: 1 
群調整ワッシャの厚みを減らす。
•  
X (1 
群調整ワッシャの増減量
)
の値が正
(+)
の場合
: 1 
群調整ワッシャの厚みを増やす。
 
規格値
 (mm)
 48.045 
 48.225
4) 
手順
 3) 
で求めた結果により,
群調整ワッシャを増減する。
 
化粧環
フィルターねじ枠
化粧筒
1
群調整ワッシャ
1
群ティルト
調整ワッシャ
1
群組立
 
Fig. 4-5-1
 1 
群調整ワッシャ
部品コード
厚さ
 t (mm)
4-124-714-01
0.02
4-124-714-11
0.03
4-124-714-31
0.1
4-124-714-41
0.2
Table 4-5-3
5) 
規格値を満足するまで
 1) 
 4)
を繰り返し,調整する。
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