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4-13
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
2.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の起動
1)
パーソナルコンピュータおよび完成検査治具
II
の電源を入れる。
2)
「
ACSSM-S-VerX.XX.exe
」を任意のフォルダより起動する。
注意:
•
初めて使用するときには,
下記の画面
(Fig. 4-7-2)
が表れます。
ログイン画面に現れる
Com/User Characteristic Number
と,パーソナルコンピュータのメーカーおよび型番から
,
パスワードを
HQ
に問い合わせる必要があります。
例
Com/User Characteristic Number
:
iYdDZfq9q
パーソナルコンピュータ
:
SONY PCV-RZ33P
•
一度ログインした
PC
では,以後パスワードの入力は不要となります。
(パスワード入力画面も表れません。)
•
パーソナルコンピュータもしくは完成検査治具
II
を変えた場合,
Com/User Characteristic Number
とパスワードが変わります。そのため,
起動時に再度パスワード入力画面からパスワードの入力が必要となります。
3)
パスワードを入力して
[OK [Ent]]
をクリックすると,
下記の画面
(Fig. 4-7-3)
が表示される。
Fig. 4-7-2
Fig. 4-7-3
4-7-3. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSSM)の初期設定
1)
レンズ調整プログラム(
ACSSM-S-VerX.XX.exe
)を起動する。
Fig.
4-7-4
2)
画面が日本語で表示された場合は
[
設定
]
ボタンを,画面が英語で表示された場合は
[SETUP]
をクリックする。
注意
:
起動時の画面は初回起動時,または前回の起動時の設定により異なります。
3) SETUP
ウインドウが表示されるので,以下の内容に設定する。
MODEL
今回調整を行う機種
Language
Japanese
State
Final
Table
4-7-1
4)
全ての項目が設定された事を確認し,
[Save]
をクリックする。
Fig.
4-7-5
5) [Finish]
をクリックして,
SETUP
ウィンドウを閉じる。
4-7-4. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSSM)の検査手順について
検査の方法は,該当機種の検査をすべて連続して行う方法と,各項目の検査を
1
つずつ実施する方法があります。
検査をすべて連続して行う場合は,起動画面から
[START]
をクリックします。
検査を
1
つずつ実施する場合は,起動画面から各検査項目をクリックします。
4-8.
ズームブラシ位置の確認/調整
使用機器
・
・
パーソナルコンピュータ
・
完成検査治具Ⅱ
・
レンズ調整プログラム
(ACSSM-S-VerX.XX.zip)
1.
準備
1)
被検レンズを分解,または組み立てて
Fig. 4-8-1
の状態にする。
ズームラバー
絶縁シート
ポリエステル
テープ
テープ
穴塞ぎシート
ズームブラシカバー
絶縁テープ
ズームブラシ
Fig.
4-8-1
4-14
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
2)
使用機器と被検レンズを接続する。
(
「
4-7-2.
完成検査治具Ⅱ
/
半完治具の接続およびレンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の起
動」参照
)
3)
レンズ調整プログラム
(ACSSM-S-VerX.XX.zip)
を起動する。
4)
設定をクリックし,初期設定を行う。
(
「
4-7-3.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の初期設定」参照
)
2.
確認方法
1)
ズームを
TELE
端に設定する。
2)
図に示すようにブラシの位置を調整する。
注意
注意
1:
Z
エンコーダフレキ基板のパターン切り欠き
A
とブラシの接触部
B
を合わせるように調整してください。
注意
2:
ズームブラシ調節後,ズーム当たり等ショックでの自重落下で位置がずれないように作業してください。
ズームブラシ
A
とBの位置を合わせる
B
A
Fig.
4-8-2
3) [
ズーム調整端探査
]
をクリックする。
Fig.
4-8-3
4)
ズームブラシがズーム調整端上にある場合は,
下記のポップアップウインドウが表示されるので,その位置でポリエステルテープで固定す
る。
Fig.
4-8-4
5)
再度
, TELE
端または
WIDE
端にしてズーム調整端がずれていないことを確認する。
3.
調整方法
1)
ズームが
TELE
端にあるにもかかわらず
,
下記のポップアップウインドウが表示される場合は,ブラシの先端が
TELE
端で
A
部にくるよう
に位置を調整し,ズーム調整端を見つける。
2)
再度,
「
2.
確認方法」を実行する。
Fig.
4-8-5
4-9.
フォーカスブラシ位置の確認/調整
使用機器
・
・
ボンド(B
-10
)
1.
準備
1)
被検レンズを分解,または組み立てて
Fig. 4-9-1
の状態にする。
2)
フォーカスを∞
(
無限
)
端に設定する。
フォーカスブラシ
Fig.
4-9-1
2.
確認方法
1) [
フォーカス調整端探査
]
を実施する。
2)
検査結果が正常でない場合は,以下の「
3.
調整方法」を行う。
3.
調整方法
1)
フォーカスブラシを固定しているねじ
2
本を緩める。
2)
図に示すようにフォーカスブラシの位置を調整し,ねじで固定する。
注意
注意
:
F
エンコーダフレキ基板のパターン切り欠き
A
とフォーカスブラシの接触部
B
を合わせるように調整してください。
3)
図に示すように,上から
2
番目のパターンと
3
番目のパターンの導通をテスターで確認する。
•
A
のパターンの切り欠きにブラシがあれば導通なし
(
調整
:OK)
•
A
のパターンの切り欠きにブラシがなければ導通あり
(
調整
:NG)
導通を確認
B
A
ボンド (B-10)を塗布
フォーカスブラシ
A
とBの位置を合わせる
Fig.
4-9-2
4-15
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
4)
フォーカスを∞
(
無限
)
端から近端,近端から∞
(
無限
)
端に再度回転し,フォーカスブラシ位置を確認する。
5)
調整終了後,ねじの頭部にボンド
(B-10)
に塗布する。
4-10. MR
調整
/
検査
MR
センサーを交換する場合は「
4-10-2. MR
センサーの交換方法」を,交換せずに脱着するだけの場合は「
4-10-1. MR
センサーの脱着方法」
を参照してください。
4-10-1. MRセンサーの脱着方法
取り付け時は元の状態と同じワッシャー構成で取り付ける必要があります。
取り外し時は,どのワッシャーが左右どちら側にどの順番で付いていたのか分かるようにしてください。
取り外し時は,どのワッシャーが左右どちら側にどの順番で付いていたのか分かるようにしてください。
4-10-2. MRセンサーの交換方法
新品の
MR
センサーを取り付ける際は
Fig. 4-10-1
のように,
MR
調整ワッシャー(上)には
0.1 mm (4-457-318-01)
を使用し,
MR
調整ワッシャ
ー(下)には
Fig. 4-10-2
の手順にて厚さを調節したワッシャーを使用してください。
MR
センサー
MR
調整ワッシャー(上)(0.1 mm)
MR
調整ワッシャー(下)
(0.1 mm
または0.2 mm)
固定環
Fig.
4-10-1
使用する
MR
調整ワッシャー
部品コード
ワッシャー厚
(mm)
4-457-318-01
0.1
4-457-318-21
0.2
Table
4-10-1
MR
センサーのワッシャー調整手順:
注意
:
取り外したワッシャー自体は再使用可能です。しかし
MR
センサーを新品に交換した場合には、ワッシャーを同じ場所に戻すのではなく,以下の手順に
よるワッシャー調整を行ってください。
MR
調整ワッシャー(下)を
0.2 mm
×1枚と0.1 mm×2枚の
計0.4mm分にして取り付ける
MR
調整ワッシャー(下)
を0.1 mm分減らす
MR
調整ワッシャー(下)
を0.2 mm分減らす
MR
調整ワッシャー(下)
を0.1 mm分増やして
組み付ける
MR
センサーのネジを緩めた状態で
MR
センサーの位置を微妙にずらし,
取り付け位置を変化させながら
やり直す。
繰り返してもOKにならない場合は,
MR
MR
センサーを交換して最初から
やり直す。
Start
End
OK
NG
4-10-3. MR
センサー
検査を行う
MR
検査
(上限)
MR
検査
(下限)
最終決定値
OK
OK
NG
NG
再度
4-10-3. MR
センサー
検査を行う
MR
検査
(センター)
最後にもう一度
4-10-3. MR
センサー
検査を行う
Fig.
4-10-2
MR
センサーのワッシャー調整では,
MR
検査(上限)で
OK
になった値と
MR
検査(下限)で
OK
になった値のセンター値を最終決定値としま
す。
MR
検査(センター)で
OK
となった後,
下図のようにねじ
2
本の頭部にボンド
(B-10)
を塗布してください。
ボンド (B-10)を塗布
MRセンサー組立
Fig.
4-10-3
4-16
SAL70400G2 (4-5.6/70-400 G SSM Ⅱ) (70-400mm F4-5.6 G SSM Ⅱ)
4-10-3. MR検査
使用機器
(
専用機器のみ記載
)
•
ボンド(B
-10
)
•
半完治具
注意:
注意:
半完治具は各修理部署にて作成してください。
半完治具の作成方法については
,
「
4-1-1.
使用機器/治工具リスト」の
Note6
を参照してください。
当検査では
MR
検査(上限
/
下限
/
センター)の
3
回とも「
(2) MR
調整(
MR
センサーの位置調整)と「
(3) MR
検査」の両方で
OK
になることを確
認してください。
(1)
準備
半完治具と被検レンズの取り付け手順
1)
半完治具を被検レンズにねじ
2
本で取り付ける。
2) F
エンコーダフレキ
, Z
エンコーダフレキ
, MR
フレキ
, SSM
フレキを接続する。
完成検査治具
SSM
フレキ
メイン基板組立
MR
フレキ
F
エンコーダー
フレキ
Z
エンコーダー
フレキ
Fig.
4-10-4
(2) MR
調整(
MR
センサーの位置調整)
1)
使用機器と被検レンズを接続する。
(
「
4-7-2.
完成検査治具Ⅱ
/
半完治具の接続およびレンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の起
動」参照
)
2)
レンズ調整プログラム
(ACSSM-S-VerX.XX.exe)
を起動する。
3) [
設定
]
をクリックし,初期設定を行う。
(
「
4-7-3.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の初期設定」参照
)
4)
レンズ調整プログラムの
[MR
取り付け・波形検査(手動)
]
をクリックする。
5)
ウインドウ上に波形が表示される。
6)
フォーカスリングを回して波形の変化を確認する。
7)
内側の円よりも波形が大きく出ることを確認して
[OK]
をクリックする。
注意:
波形は必ずウインドウの中心に表示されるわけではありません。
画面上で位置が中心にない場合でも,内側の円よりも大きく表示されていれば問題ありません。
Fig.
4-10-5
注意:
波形が
OK
とならない場合は,
MR
センサーのネジを緩めた状態で
MR
センサーの位置を微妙にずらし,取り付け位置を変化させながら波形確認
をしてください。
(3) MR
検査
1)
使用機器と被検レンズを接続する。
(
「
4-7-2.
完成検査治具Ⅱ
/
半完治具の接続およびレンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の起
動」参照
)
2)
レンズ調整プログラム
(ACSSM-S-VerX.XX.exe)
を起動する。
3) [
設定
]
をクリックし,初期設定を行う。
(
「
4-7-3.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の初期設定」参照
)
4) [MR
調整・検査
]
をクリックする。
Fig.
4-10-6
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