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SAL70200G2
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PDF
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Service Manual
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Digital Camera
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Sony SAL70200G2 Service Manual ▷ View online

5-7
SAL70200G2 (2.8/70-200 G SSM Ⅱ) (70-200mm F2.8 G SSM II)
5-3-2. 光軸の調整
1) 1
群玉枠環ブロックの片寄せを行う。
a. 
コリメーターを覗き,センターブレの発生している向きを確認する。
b. 1
群玉枠環ブロックをセンターブレが発生している方向に片寄せする。
c. 
再度コリメーターを覗き
光軸を確認する。
 
G1
押さえゴム
1
群玉枠環ブロック
G1
押さえ環
 Fig. 
5-3-6
2) 
手順
1)
において規格外の結果であった場合,
5
群玉枠ブロックの片寄せを行う。
a. 
固定保持環までを分解する。
b. 5
群玉枠ブロックをセンターブレが発生方向と反対に片寄せする。
 
 
5
群玉枠ブロック
 Fig. 
5-3-7
3) 
上記の手順
1), 2)
の作業においても規格外の場合は,再度
1
群玉枠環ブロックの片寄せを行う。
4) 
光軸の調整で
1
群玉枠環ブロックを片寄せ調整したものについては,鏡頭環ブロックの内径と
1
群玉枠環ブロック(
G3
加締環ブロック)の
外径にそれぞれケガキマークを付ける。
注意
 
ケガキマークを付けるときは,
G1
レンズおよび
G2
レンズを外してください。
 
鏡頭環ブロック
G3
加締環ブロック
G1
G2
1
群玉枠環ブロック
G1
押さえ
外径にケガキマークを入れる
 Fig. 
5-3-8
5-4. 
投影解像力の確認/調整(片ボケ調整)
5-4-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
• 
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
注意
:
 
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
• 
スクリーン(アートポスト紙)
• 
巻尺
• 
平面ミラー(
SLR
用等)
SAL70200G2 (2.8/70-200 G SSM Ⅱ) (70-200mm F2.8 G SSM II)
5-8
1. 
準備
1) 
下記手順
 (1) 
 (3) 
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1) 
レンズ投影器の蓋を開く。
(2) 
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3) 
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
:
 
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
 
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
 Fig. 
5-4-1
2) 
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 5-4-2
のように設定する。
3) 
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
 
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
 Fig. 
5-4-2
4) 
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5) 
スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
2. 
投影解像力の確認方法
1) 
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2) 
中心投影像
 (y = 0) 
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
 
数値は解像力本数
S像
M像
 Fig. 
5-4-3
3) 
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い(
低い)ところで止める。
 
サジタル
 (S) 
像,およびメリジオナル
 (M) 
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読
み取る。
注意
:
 
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
 
 
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
 
 
この場合,
Fig. 5-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくだ
さい。
 
正常
偽解像
 Fig. 
5-4-4
4) 
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 5-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
規格値
焦点距離
f (mm)
投影距離
 (m)
投影解像力本数
 (
/mm)
中心
 (y  = 0)
周辺
 (y  = 15)
周辺
 (y  = 18)
S
M
S
M
70
3.16
125
以上
63
以上
50
以上
50
以上
40
以上
135
5.7
125
以上
63
以上
32
以上
50
以上
32
以上
200
8.09
125
以上
63
以上
40
以上
50
以上
40
以上
 Table 
5-4-1
5) 
投影解像力を確認して規格値を満足していない場合は,
5-4-2. 
投影解像力の調整(片ボケ調整)」を行う。
5-9
SAL70200G2 (2.8/70-200 G SSM Ⅱ) (70-200mm F2.8 G SSM II)
5-4-2. 投影解像力の調整(片ボケ調整)
5-4-1. 
投影解像力の確認」で規格値を満足していない場合には,以下の調整を行ってください。
 
1. 
調整方法
1)   1
群玉枠環ブロックを回転させ,
5-4-1. 
投影解像力の確認」を行う。
 OK
の場合は調整終了。
 NG
の場合は以下の調整を行う。
2) 5
群玉枠ブロックを投影が悪い方向に片寄せする。
3) 
光軸を確認する。
(5-3-1
項参照
)
 OK
の場合は投影解像力確認を行う。
 NG
の場合は以下の調整を行う。
4) 1
群玉枠環ブロックをセンターブレが発生していた方向に片寄せする。
 OK
の場合は投影解像力確認を行う。
5-5. 
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
f F
)の確認/調整
5-5-1. フランジバック(f F)の確認
注意
:
 
フランジバック(
f F
)の測定および調整時には,フォーカスおよびズームの当て方を以下のようにしてください。
ズーム
200
必ず
135
より
WIDE
側に回してからゆっくり当てる。
70
必ず
100
より
TELE
側に回してからゆっくり当てる。
フォーカス
オーバー無限端
3 m
より近端側に回してから,ゆっくりオーバー無限端に当てる(すべらさないこと)
 Table 
5-5-1
1) 
被検レンズの焦点距離を
WIDE
端(
70 mm
)に設定する。
2) 
被検レンズのフォーカスをオーバー無限端に設定する。
3) WIDE
端(
70 mm
)でのフランジバック値(
f F
)を確認する。
4) 
焦点距離を
TELE
端(
200 mm
)にしてフランジバック値(
f F
)を確認する。
被検レンズのフランジバック値(
f F
=
SR
用フランジバックゲージの値)+(短針回転数)+(長針目盛り)
規格値
焦点距離
 f (mm)
フランジバック値
 f F (mm)
オーバー無限端
フランジバック値
 f F (mm)
光学無限(
L
指標)とオーバー無限端との差
200
46.59 
±
 0.07 (46.52 
 46.66)
-1.99
70
44.87 
±
 0.07 (44.80 
 44.94)
 Table 
5-5-2
5) 
顕微鏡のノブを回転させ,ダイヤルゲージを以下の値に設定する。
TELE
端(
200 mm
),オーバー無限端でのフランジバック値(
f F
- 1.99 mm
6) 
鏡頭環ブロックを回転させピントを合わせる。
 
L
指標が以下の範囲にあることを確認する。
 
 
 Fig. 
5-5-1
7) 
手順
6)
までで規格を満足しない場合,
5-5-2. 
像点移動量(焦点距離)の確認/調整」を行った後,
5-5-3. 
フランジバック(
f F
)調整」
を行う。
5-5-2. 像点移動量(焦点距離)の確認/調整
この項では焦点距離を変化させた時に起こるピント位置の変化量の調整方法を記載しています。
1. 
準備
5-3. 
光軸の確認/調整」の「
1. 
準備」を行う。
2. 
確認方法
1) 
被検レンズの焦点距離を
TELE
端(
200 mm
)に設定する。
2) 
被検レンズのフォーカスをオーバー無限端に設定する。
3) TELE
端(
200 mm
)でのフランジバック値(
f F
)を確認する。
4) 
焦点距離を
TELE
 
 WIDE
, WIDE
 
 TELE
端と動かし,各焦点距離のフランジバック値(
f F
)を確認する。
5) 
手順
3)
で求めたフランジバック値に対し,像点移動量が規格内であることを確認する。規格値から外れている場合は調整を行う。
規格値
焦点距離
 f (mm)
像点移動量
 (mm)
70 
 135
未満
-0.1 
 +0.1
135 
 200
-0.15 
 +0.1
 Table 
5-5-3
3. 
調整方法
1) 
被検レンズの焦点距離を
TELE
端(
200 mm
)に設定する。
2) 
被検レンズのフォーカスをオーバー無限端に設定する。
3) TELE
端(
200 mm
)でのフランジバック値(
f F
)を確認する。
4) 
焦点距離
WIDE
端(
70 mm
)にして,フランジバック値(
f F
)を確認する。
5) 
手順
3)
4)
で求めた結果より,以下の計算式で像点移動調整ワッシャ量を求める。
像点移動調整ワッシャ量
 = 
(46.59 - TELE
端フランジバック値
) - (44.87 - WIDE
端フランジバック値
)
 / - 0.86
6) 
像点移動調整ワッシャ量の結果に合わせて,像点移動調整ワッシャを増減する。
 
像点移動調整ワッシャ量が正の値
(+)
 
像点移動調整ワッシャを厚くする。
 
像点移動調整ワッシャ量が負の値
(-)
 
像点移動調整ワッシャを薄くする。
像点移動調整ワッシャ
部品コード
部品名
厚み
 (mm)
2-691-553-01
像点移動調整ワツシヤ
 
A
0.05
2-691-554-01
像点移動調整ワツシヤ
 
B
0.07
2-691-555-01
像点移動調整ワツシヤ
 
C
0.1
2-691-556-01
像点移動調整ワツシヤ
 
D
0.2
2-691-557-01
像点移動調整ワツシヤ
 
E
0.5
 Table 
5-5-4
7) 
レンズ本体を
Fig. 5-5-2
に示す状態にし,像点移動調整ワッシャを組み込む。
 
像点移動調整ワッシャ
 Fig. 
5-5-2
5-10
SAL70200G2 (2.8/70-200 G SSM Ⅱ) (70-200mm F2.8 G SSM II)
5-5-3. フランジバック(f F)の調整
注意
 
フランジバック(
f F
)の調整は,
5-5-2. 
像点移動量(焦点距離)の確認/調整」が完了した後に行ってください。
1. 
準備
5-3. 
光軸の確認」の「
1. 
準備」を行う。
2. 
調整方法
1) 
被検レンズの焦点距離を
WIDE
端(
70 mm
)に設定する。
2) 
レンズのフォーカスをオーバー無限端に設定する。
3) WIDE
端(
70 mm
)でのフランジバック値(
f F
)を確認する。
4) 
手順
3)
で求めた結果から,以下の計算式によりフランジバック補正値を求める。
フランジバック補正値
 = WIDE
端(
70 mm
),オーバー無限端でのフランジバック値(
f F
- 44.87 mm
5) 
フランジバック補正値の結果に合わせて,バック調整ワッシャを増減する。
 
フランジバック補正値が正の値
(+)
 
バック調整ワッシャを厚くする。
 
フランジバック補正値が負の値
(-)
 
バック調整ワッシャを薄くする。
バック調整ワッシャ
部品コード
部品名
厚さ
 (mm)
2-691-806-01
バツク調整ワツシヤ
A
0.05
2-691-807-01
バツク調整ワツシヤ
B
0.07
2-691-808-01
バツク調整ワツシヤ
C
0.10
2-691-809-01
バツク調整ワツシヤ
D
0.20
2-691-810-01
バツク調整ワツシヤ
E
0.50
 Table 
5-5-5
6) 
バック調整ワッシャを組み込み,再度「
5-5-1. 
フランジバック(
f F
)の確認」を行い,規格値を満足することを確認する。
 
外筒ブロックを傾けて
バック調整ワッシャを
図のように差し込む
バック調整ワッシャ
ねじ4本を緩める
外筒ブロック
内筒ユニット
 Fig. 
5-5-3
5-6. 
合焦性誤差量確認
被検レンズと
AE
マスターレンズを下記の条件(注意
1
)で撮影し,それら画像を比較して誤差量(注意
2
)を確認する。
注意
1:
 
・撮影倍率(
60
倍,
40
倍,
20
倍)
 
・結像深度域確認チャート(傾斜チャート
2
種)
 
Defocus
量の範囲
  0 
±
 10 
μ
m
注意
2:
 
撮影倍率が高いほど誤差量が大きくなるため,結果判定しやすくなります。
 
測定値が範囲外の場合は「
5-10-2. 
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行ってください。
使用機器
• 
結像深度域確認チャート(
40
/60
倍用)
Chart_for_checking_image_formation_40x_60x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
• 
結像深度域確認チャート(
20
倍用)
Chart_for_checking_image_formation_20x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
• 
ソフトウェア
以下のいずれかを各
HQ
から入手してください。
ソフトウェア
対象カメラ
DSLR-A700 Defocus checker
DSLR-A700
Defocus Checker 2
SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
 
Table 5-6-1
• 
カメラ(
DSLR-A700, SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
のいずれか)
• HASP
キー
• 
パーソナルコンピューター(
Seus-EX
を使用可能なもの)
• AE
マスターレンズ
J-6082-597-A: 50 mm/F1.7
• 
照明
J-6082-642-A: 
蛍光灯(指定演色)
J-6082-643-A: 
蛍光灯器具(高周波点灯型)
• 
メモリーカード
• 
三脚
1. 
準備
1) 
カメラにメモリーカードを挿入する。
2) 
カメラおよび結像深度域確認チャートを
Table 5-6-2
Fig. 5-6-1
Fig. 5-6-2
にしたがって設置する。
注意
1:
 
撮影距離は撮影倍率と焦点距離によって以下のように求められます。
 
[
撮影距離
] = [
撮影倍率
×
 [
焦点距離
]
注意
2:
 Table 
5-6-2
のガイドライン表に従って,各組合せを選択してください。
注意
3:
 60
倍チャートを使用した場合の撮影距離を屋内で確保できない場合は,
40
倍や
20
倍チャートでの組合せを暫定使用してください。
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