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Model
SAL1635Z2
Pages
60
Size
4.8 MB
Type
PDF
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Service Manual
Brand
Device
Digital Camera
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Sony SAL1635Z2 Service Manual ▷ View online

4-5
SAL1635Z2 (Vario-Sonnar 2.8/16-35 ZA SSM II) (Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM II)
4) CB
(センターブレ)および
AS
(アス)が規格値以内かどうか確認する。
CB
(センターブレ)
ベストピント時,リングチャートの一方向に色(フレアー)が尾を引いて見える現象。
AS
(アス)
ベストピント時,リングチャートの色が十字方向に分かれて見える現象。
 
CB
AS
 Fig. 
4-3-5
5) CB
の規格値を満足していない場合は,
4-3-3. 
光軸の調整」を行う。
規格値
:
(mm)
TELE
CB
規格
0.08
 Table 
4-3-1
6) 
規格値を満足している場合は,
4-5. 
像点移動量/フランジバック
 (f F) 
の確認/調整」を行う。
4-3-3. 光軸の調整
1. 
準備
1
 
4-3-2. 
光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足していないことを確認する。
2. 
調整方法
1) 
フォーカスゴムリングを外す。
2) 2
群偏芯ローラーを固定しているねじ
2
本を緩める。
注意
:
  2
群偏芯無しローラーが
3
個使用されている場合は,
2
個を
2
群偏芯ローラーに交換してください。
 
2群偏芯ローラー用穴
フォーカスゴムリング
2群偏芯ローラー
2群偏芯無しローラー
 Fig. 
4-3-6
部品コード
部品名
3-288-756-01
2
群偏芯ローラー
3-298-351-01
2
群偏芯無しローラー
 Table 
4-3-1
3) 
ズームを
TELE
端にセットする。
4) 
フォーカス操作環をオーバー無限側へ回し,無限端からさらに回して
2
群偏芯ローラ用穴に
2
群(偏芯,偏芯なし)ローラーが見える位置に
セットする。
5) CB
がなくなるように
2
群偏芯ローラー
2
個を回転して調整する。
6) 
調整後ねじを締め付け,
2
群偏芯ローラーを固定する。
7) 
4-3-3. 
光軸の調整」および「
4-5-2. 
像点移動量/フランジバック
 (f F) 
の調整」が終了後,
2
群(偏芯,偏芯なし)ローラーと
2
群移動枠
にボンド
 (B-50) 
を塗布する。
8) 
4-3-2. 
光軸の確認」を行い,規格を満足していない場合は,再度
2)
 6)
を繰り返し行う。
9) 
規格値を満足している場合,
4-4. 
投影解像力の確認/調整」を行う。
4-4. 
投影解像力の確認/調整
像点移動の確認/調整が完了後に行ってください。
使用機器
• 1000 mm
コリメータ
• 
フランジバック測定器
• A
マウントアタッチメント
• 
フランジバックゲージ
 (43.50 mm)
• 
解像度調整治具
• 
ボンド
 (B-50)
• 6
角レンチ
 (0.89 mm)
4-4-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
• 
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
注意
:
 
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
• 
スクリーン(アートポスト紙)
• 
巻尺
• 
平面ミラー(
SLR
用等)
1. 
準備
1) 
下記手順
 (1) 
 (3) 
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1) 
レンズ投影器の蓋を開く。
(2) 
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3) 
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
:
 
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
 
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
 Fig. 
4-4-1
4-6
SAL1635Z2 (Vario-Sonnar 2.8/16-35 ZA SSM II) (Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM II)
2) 
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-4-2
のように設定する。
3) 
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
 
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
 Fig. 
4-4-2
4) 
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5) 
スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
2. 
投影解像力の確認方法
1) 
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
 (y = 0) 
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2) 
中心投影像
 (y = 0) 
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
 
数値は解像力本数
S像
M像
 Fig. 
4-4-3
3) 
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い
(低い)ところで止める。
 
サジタル
 (S) 
像,およびメリジオナル
 (M) 
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読
み取る。
注意
:
 
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
 
 
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
 
 
この場合,
Fig. 4-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくだ
さい。
 
正常
偽解像
 Fig. 
4-4-4
4) 
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
規格値
:
焦点距離
 f 
(mm)
投影距離
 
(m)
中心
 (y' = 0)
投影解像力本数(本
/mm
周辺(
y' = 15
周辺(
y' = 18
S
M
S
M
16
0.96
125
本以上
40
本以上
40
本以上
40
本以上
32
本以上
24
1.33
25
本以上
32
本以上
25
本以上
35
1.84
32
本以上
25
本以上
32
本以上
 Table 
4-4-1
5) 
投影解像力を確認して規格を満足していない場合は,
4-4-2. 
投影解像力の調整」を行う。
4-4-2. 投影解像力の調整
投影解像力を確認し,規格値を満足していない場合には投影解像力調整を行ってください。
1. 
投影解像力(片ボケ
: WIDE
)の調整
1) 
完成状態から後遮光筒を取り外す。
2) 5
群後群レンズブロックを固定しているねじを若干緩める。
3) WIDE
端(
16 mm
)の投影解像力を確認する。
4) 
投影解像力の規格を満足するように
5
群後群レンズブロックをシフトさせ調整する。
注意
:
 
投影解像力が前ピン傾向にある方向へ
5
群後群レンズブロックを動かすことで,片ボケが改善されます。
5) 
調整後,ねじを締め付け
5
群後群レンズブロックを固定する。
 
片ボケの症状が改善されない場合は,
4. 
投影解像力(片ボケ)の調整(片ボケ調整ワッシャによる調整)」を行う。
後遮光筒
ねじ(6本)
 Fig. 
4-4-5
4-7
SAL1635Z2 (Vario-Sonnar 2.8/16-35 ZA SSM II) (Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM II)
2. 
投影解像力(像面湾曲:
WIDE
)の調整
このレンズは
WIDE
端での最高解像力が周辺のピント位置に対し,中心が
5 cm
前になるように調整します。
投影解像力を確認し,周辺のピント位置に対し中心が前方または後方にあるかを確認および調整を行ってください。
1) 
レンズを
Fig. 4-4-6
(光学部組)まで分解し,解像度調整治具,後部外装部組,バック調整ワッシャ(入っていた全て)およびマウントブロ
ック部組を組み付ける。
2) WIDE
 (16 mm) 
で,中心の最高解像力が
10 cm
前になるようにピントを合わせる。
注意
:
 
解像度調整治具に同梱されている,レバーを使用してフォーカスを合わせてください。
 
手順
 8)
の調整が終了するまでフォーカス位置の変更はしないでください。
(テープ等でレバーを仮固定する)
 
中心の
10 cm
前に別途スクリーン片(アートポスト紙等)をあてがうと,効率よく調整ができます。
3) 
最高解像力が中心に対し,周辺がどこにあるか(投影面に対してどの程度,前方または後方か)を確認する。
注意
:
 
周辺部にも別途スクリーン片(アートポスト紙等)をあてがって前後させると,効率よく確認できます。
4) 4
群部組を固定しているねじを,
6
角レンチ(
0.89 mm
)で緩める。
 
解像度調整治具
(J-6082-705-A)
後部外装部組
6角レンチ
(0.89mm)
マウント
ブロック部組
光学部組
(レバー)
※フォーカス移動枠の U 溝に挿入する。
バック調整ワッシャ
(入っていた全て)
 Fig. 
4-4-6
5) 4
群部組を以下のように回転させ調整する。
 
4
群部組を締める(前へ)
:
 中心に対し,周辺が後に移動する。
 
4
群部組を緩める(後へ)
:
 中心に対し,周辺が前に移動する。
 
*目安
:
1/4
回転で,投影面が
3 cm
移動する。
 
*基準位置
:
 締め込み後,
1
回転緩めた位置
6) 
手順
 4)
で緩めたねじを締め付け,
4
群部組を固定する。
7) 
投影解像力において,中心および周辺のピント位置を確認する。
8) 
手順
 4)
7) 
を繰り返し,周辺の解像力に対し,中心の最高解像力が
5cm
前になるように調整する。
 
4群部組
締める
緩める
 Fig. 
4-4-7
3. 
投影解像力(片ボケ:
TELE
)の調整
1) 
完成状態から鏡頭環部組を取り外す。
2) 1
群補強ピンを外し,接着剤を取り除く。
3) 1
群補強ピンを取り付け締め付ける。
4) 1
群前部組を固定している
1
群押さえワッシャを若干緩める。
5) TELE
端(
35 mm
)の投影解像力を確認する。
6) 
投影解像力の規格を満足するように
1
群前部組をシフトさせ調整する。
注意
:
 
投影解像力が前ピン傾向にある方向へ
1
群前部組を動かすことで,片ボケが改善されます。
7) 
調整後,
1
群押さえワッシャを締め付け,
1
群前部組を固定する。
8) 1
群補強ピンと
1
群移動枠のすき間(リング状の部分)にボンド
 (B-50) 
を塗布する。
9) 1
群移動枠の長穴部にボンド
 (B-50) 
を塗布する。
1群押さえワッシャ
前飾り環
鏡筒環部組
レンズ専用治具
J-6082-609-A
レンズ専用治具
チップA
J-6082-609-1
1群補強ピン
1群移動枠
長穴
ボンド(B-50)を塗布
1群補強ピン
 Fig. 
4-4-8
10) 
投影解像力(片ボケ:
WIDE
),
(像面湾曲:
WIDE
)の調整を行った場合は,再度投影解像力の確認をする。
 
投影解像力(片ボケ:
TELE
)の調整を行った場合は,
4-5-2. 
像点移動量/フランジバック
 (f F) 
の調整」をする。
 
片ボケの症状が改善されない場合は,
4. 
投影解像力(片ボケ)の調整(片ボケ調整ワッシャによる調整)」を行う。
4-8
SAL1635Z2 (Vario-Sonnar 2.8/16-35 ZA SSM II) (Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM II)
4-8
4. 
投影解像力(片ボケ)の調整(片ボケ調整ワッシャによる調整)
1. 
投影解像力(片ボケ
: WIDE
)の調整」,
3. 
投影解像力(片ボケ:
TELE
)の調整を行っても片ボケの症状が改善されない場合は,以下
の手順を実施する。
1. 
準備
下記部品を加工して,片ボケ調整ワッシャを作成する。
使用部品
バックワッシャ
 
2-899-280-2[](t = 0.1 mm)
バックワッシャ
 
2-899-280-3[](t = 0.2 mm)
この位置で切り取る
バックワッシャ
片ボケ調整ワッシャ
 Fig. 
4-4-9
2. 
調整手順
1) 
完成状態から後遮光筒,
マウント部組を取り外す。
2) 
片ボケの症状が出ている箇所に,
「片ボケ調整ワッシャ」を取り付ける。
注意:
 
片ボケ調整ワッシャの厚みは,
0.2 mm
を上限としてください。
3) 
後遮光筒,
マウント部組を取りつけ,セットを完成状態にする。
4) 
片ボケの症状が改善されていることを確認する。
 
片ボケ調整ワッシャ
片ボケ調整ワッシャの取り付け例
(片ボケの症状が出ている箇所に取り付けること)
 Fig. 
4-4-10
4-5. 
像点移動量/フランジバック
 (f F) 
の確認/調整
この項では,ズーミングで焦点距離を変化させた時に起こるピント位置の変化量の確認/調整方法を記載しています。
使用機器
• 1000 mm
コリメータ
• 
フランジバック測定器
• A
マウントアタッチメント
• 
フランジバックゲージ
 (43.50 mm)
• 
ボンド
 (B-50)
4-5-1. 像点移動量/フランジバック (f F) の確認
1. 
準備
1) 
4-3. 
光軸の確認/調整」の「
4-3-1. 
準備」を実行する。
2. 
像点移動量の確認
1) 
ズームを
TELE
端にセットする。
2) 
フランジバック測定器のノブを回転させて
44.56 mm
にセットする。
3) 
フォーカスリングを近端側から回転させピントを合わせる。
4) 
焦点距離を変えて各焦点距離においてフランジバック値が,以下の規格値を満足していることを確認する。
注意
:
 
フォーカスリングは回転させないでください。
規格値
焦点距離
 f (mm) 
フランジバック値
 f F (mm)
16 - 35
44.48 - 44.64
 Table 
4-5-1
5) 
被検レンズのフランジバック値
 (f'F) 
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2. 
像点移動量/フランジバック
 (f F) 
の調整」
を行う。
3. 
フランジバック
 (f F) 
の確認
1) 
ズームを
WIDE
端(
16 mm
)に,フォーカスをオーバー無限端にして,規格値を満足していることを確認する。
2) 
ズームを
TELE
端(
35 mm
)に,フォーカスをオーバー無限端にして,規格値を満足していることを確認する。
規格値
オーバー無限端
焦点距離
 f (mm)
フランジバック値
 f F (mm)
16
WIDE
端)
 
44.68 - 44.73
35
TELE
端)
 
44.85 - 45.11
 Table 
4-5-2
3) 
被検レンズのフランジバック値
 (f'F) 
Table 4-5-2
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2. 
像点移動量/フランジバック
 (f F) 
の調整」
を行う。
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