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4-10
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
2.
撮影方法
1) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Start]
をクリックし,測定を開始する。
2)
マニュアルフォーカスで
Defocus
量が
0
μm になるように調整する。
ただし,許容範囲は
0
±
10
μm 以内とします。
(Fig. 4-6-3)
3) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Stop]
をクリックする。
4)
セルフタイマーでシャッターをレリーズして撮影する。
5)
手順
1
)∼
4
)を
AE
マスターレンズと被検レンズそれぞれで繰り返す。
注意
1:
AE
マスターレンズと被検レンズ共に同一のカメラを使用して撮影してください。
注意
2:
カメラの温度が上昇すると値が不安定になるため,一連の作業を
10
分以内に終わらせてください。
10
分以上経過するような場合は,一旦カメラを冷ましてから作業を行ってください。
注意
3:
中距離や遠距離の被写体撮影では合焦性誤差量が大きくなるため,近距離設定の結果だけでは総合的な合焦性誤差量を正しく判断できませ
ん。
ん。
60
倍チャートでの撮影距離を屋内で確保できない場合は下記のいずれかの方法にて対応してください。
方法
1
35
mm
フルサイズ型カメラ(
SLT-A99
)と
40
倍チャートを使用する。
(
40
倍チャートだと撮影距離を
60
倍チャートの
2/3
に短縮できます。)
方法
2
20
倍チャートを用いて近距離での合焦性誤差量を暫定的に確認する。
その後,必ず屋外の何らかの被写体を
60
倍チャート使用時の撮影距離で数枚撮影し,中距離での合焦性を確認する。
Defocus Checker 2
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
DSLR-A700 Defocus checker
(DSLR-A700用)
(DSLR-A700用)
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
Fig.
4-6-3
3.
合焦性誤差量の確認
1)
被検レンズと
AE
マスターレンズそれぞれの撮影画像をパソコンの画像表示ソフトで開く。
(ピクセル等倍で表示する。)
2)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
(
Fig. 4-6-4, Fig. 4-6-5
を参照)
3)
手順
2
)の誤差量を
Table 4-6-3
の参考値と比較し,許容範囲内にあるかを確認する。
範囲外の場合は,
「
4-10-4.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行う。
参考値:
焦点距離
/
50 mm
撮影距離
(mm)
1.0 m (20
倍
)
0
±
9
2.0 m (40
倍
)
0
±
37
3.0 m (60
倍
)
0
±
83
Table
4-6-3
<参考
1: AE
マスターレンズによる撮影画像について>
(Fig. 4-6-4)
•
設営した環境における基準画像としてください。
• AF
アシストチャート位置と等しい距離に結像のピークがあれば理想的ですが,実際にはピークが前後にずれた画像となることが多くなり
ます。
(環境,カメラ個体差,レンズ個体差などの諸条件が組み合わさるため)
•
そのようにピークが前後にずれた画像であっても,その環境下での参照基準画像となります。
•
カメラのシャープネス設定を+側にして撮影すると,結像エリアが際立ってピークを見分けやすくなります。
ピクセル等倍に拡大
ある環境下における,
AEマスターレンズによる
撮影画像例
AEマスターレンズによる
撮影画像例
結像のピーク位置の見分け:
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
ピーク位置が偶然に
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
Fig.
4-6-4
4-11
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
<参考
2
:合焦性誤差量の確認例>
(Fig. 4-6-5)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
被検レンズ(50 mm F1.4)での撮影画像例
AEマスターレンズでの撮影画像例
ピークエリア
(後方の目盛7∼8 cmの
辺りにある)
(後方の目盛7∼8 cmの
辺りにある)
ピークエリア
(前方の目盛6∼7 cmの
辺りにある)
(前方の目盛6∼7 cmの
辺りにある)
誤差量 = 約14 cm
Fig.
4-6-5
判断例:
AE
マスターレンズに対し,被検レンズの合焦性には後方へのピントずれ傾向があり,その程度は約
14 cm
の誤差量である。
この誤差量を参考値と比較し,許容範囲内にあることを確認する。
範囲外の場合は「
範囲外の場合は「
4-10-4.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行う。
4-7.
フォーカスブラシ位置の確認/調整
使用機器
•
ボンド(
B-10
)
1.
準備
1)
被検レンズを分解,または組み立てて
Fig. 4-7-1
の状態にする。
フォーカスブラシ
Fig.
4-7-1
2)
フォーカスを∞(無限)端に設定する。
2.
調整方法
1)
フォーカスブラシを固定しているねじ
1
本を緩める。
2) Fig.
4-7-2
で示すようにフォーカスブラシの位置を調整し,ねじで固定する。
注意
:
ブラシフレキシブル基板のパターン切り欠き
A
とフォーカスブラシの接点
B
を合わせるように調整してください。
3) Fig.
4-7-2
で示すように,上から
3
番目のパターンと
4
番目のパターンの導通をテスターで確認する。
導通なし:
OK
(
A
のパターンの切り欠き上にブラシの接点
B
がある)
導通あり:
NG
(
A
のパターンの切り欠き上にブラシの接点
B
がない)
フォーカスブラシ
導通を確認
A
B
ボンド(B10)を塗布
Fig.
4-7-2
4) MF
リングを∞(無限)端から近端,近端から∞(無限)端に再度回転し,フォーカスブラシ位置を確認する。
5)
調整終了後,ねじの頭部にボンド(
B-10
)に塗布する。
4-12
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
4-8.
超音波モーター高さ確認/調整
使用機器
• SSM
高さ調整治具
• SSM
高さ調整重り治具
• SSM
高さ調整測定治具
1.
準備
レンズ本体を半完成状態にし,
SSM
押さえ板とスプリング(モーター)を外した状態にする。
SSM
押さえ板
スプリング
(モーター)
(モーター)
Fig.
4-8-1
2.
確認方法
1)
板
(
加圧板
)
を当たりとして,
SSM
高さ調整治具および
SSM
高さ調整重り治具を取り付ける。
注意
:
SSM
高さ調整治具の溝をフォーカスストッパーピンに合わせて取り付けてください。
2) SSM
高さ調整重り治具の両側に下記の条件を満たすように重りを入れる。
(
Fig. 4-8-2
参照)
SSM
高さ調整治具
+ SSM
高さ調整重り治具
+
重り
= 1600g
3) SSM
高さ調整治具の上面の高さを測定し,測定結果を
0
点とする。
注意
:
測定ポイントは
SSM
高さ調整治具の中心付近で測定してください。
SSM
高さ調整測定治具
SSM
高さ調整治具
溝
フォーカスストッパーピン
SSM
高さ調整治具
ここに重りを入れる
(両側均等に入れること)
(両側均等に入れること)
SSM
高さ調整重り治具
Fig.
4-8-2
4)
次にフォーカスストッパーピンを当たりとして,
SSM
高さ調整治具を取り付け直す。
注意
:
取り付けた際に
SSM
高さ調整治具の下縁がフォーカスストッパーピンの上にあることを確認してください。
5) SSM
高さ調整治具の上面の高さを測定する。
SSM
高さ調整測定治具
SSM
高さ調整治具
SSM
高さ調整治具
フォーカスストッパーピン
溝
Fig.
4-8-3
4-13
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
3.
調整方法
1)
「
2.
確認方法」の測定結果から,以下の計算式より超音波モーター高さを求める。
測定結果
= A
X = A - (3.2 +
基板の下
3
桁に記載された値
)
• X
の値が負(
-
)の場合
: X
の値分
SSM
調整ワッシャーの厚みを減らす。
• X
の値が正(
+
)の場合
: X
の値分
SSM
調整ワッシャーの厚みを増やす。
規格値:
X
の値
-
ワッシャーの厚み合計
=
±
0.05 (mm)
以内
例
: A
の値が
4.35 mm
,基板の下
3
桁に記載された値が
088
の場合
4.35 - (3.2 + 0.88) = 0.27
よって
0.27 mm
相当の
SSM
調整ワッシャーの厚みを増やす。
200088
20
0088
板(加圧板),
SSM
SSM
押さえシート
SSM
調整ワッシャー
Fig.
4-8-4
SSM
調整ワッシャー
部品コード
厚み(
mm
)
4-462-388-01
0.1
4-462-388-11
0.188
Table 4-8-1
2) SSM
高さ調整測定治具および
SSM
高さ調整治具を取り外す。
3)
スプリング(モーター)の谷部をステ−タのフレキを避けて組み付ける。
4) SSM
押さえ板の切り欠きをフォーカスストッパーピンに合わせて
SSM
押さえ板を取り付ける。
注意
:
ステ−タ,ローター,シート(中)
(モーター),シート(下)
(モーター),スプリング(モーター)は同梱品をセットで使用してください。
5) SSM
押さえ板を反時計方向に約
30
°回す。
6)
フォーカスストッパーピン
, SSM
押さえ板
,
直進環を固定するようにボンド
(B-10)
を塗布する。
4-9.
レンズ調整プログラムの導入
4-9-1. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSSM)の導入
使用機器
•
パーソナルコンピュータ
•
レンズ調整プログラム(
ACSSM-S-VerX.XX.zip
)
•
完成検査治具Ⅱ
注意
1:
パーソナルコンピュータは
Windows Vista/7
が正常に動作し,
USB
接続が可能であること。
注意
2:
レンズ調整プログラム(
ACSSM-S-VerX.XX.zip
)は各
HQ
から入手してください。
1.
レンズ調整プログラム(
ACSSM-S-VerX.XX.zip
)の保存
1)
レンズ調整プログラム(
ACSSM-S-VerX.XX.zip
)を解凍する。
2)
「
ACSSM-S-VerX.XX.exe
」を任意のフォルダに保存する。
注意
:
「
ACSSM-S-VerX.XX.exe
」のバージョンは更新されることがあります。
4-9-2. 完成検査治具Ⅱ接続およびレンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSSM)の起動
注意
1:
この手順を実施する前に「
4-9-1.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の導入」が完了している事を確認してください。
注意
2:
完成検査を行う場合,レンズを横に倒した状態(立てた状態にしない)で行ってください。
使用機器
•
パーソナルコンピュータ
•
完成検査治具
II
注意:
コード類は付属されておりません。
• AC
コード(市販品)
• RS232C
ケーブル(
D-Sub9
ピン(オス・固定ねじ付き),
D-Sub9
ピン(メス・固定ねじ付き))ストレートタイプ(市販品)
• USB to
シリアルケーブル(
D-Sub9
ピン(オス))
(市販品)
• M-BOX-JIG (J-6082-722-A)
(完成検査治具(
J-6082-645-A
)に付属されているものでも使用可能)
•
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM.zip
)
1.
接続方法
使用機器および,被検査レンズを
Fig. 4-9-1
のように接続する。
注意
:
完成検査治具
II
を接続していない状態では,
「
ActuatorCheckerSSM
」は起動できません。
•
完成検査時
完成検査治具
II
ACコード
D-sub9ピン:オス
D-sub9ピン:メス
RS232Cケーブル
USB to シリアルケーブル
レンズ
Fig.
4-9-1
2.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSSM
)の起動
1)
パーソナルコンピュータおよび完成検査治具
II
の電源を入れる。
2)
「
ACSSM-S-VerX.XX.exe
」を任意のフォルダより起動する。
注意:
•
初めて使用するときには,
下記の画面
(Fig. 4-9-2)
が表れます。
ログイン画面に現れる
Com/User Characteristic Number
と,パーソナルコンピュータのメーカーおよび型番から
,
パスワードを
HQ
に問い合わせる必要があります。
例
Com/User Characteristic Number
:
iYdDZfq9q
パーソナルコンピュータ
:
SONY PCV-RZ33P
•
一度ログインした
PC
では,以後パスワードの入力は不要となります。
(パスワード入力画面も表れません。)
•
パーソナルコンピュータもしくは完成検査治具
II
を変えた場合,
Com/User Characteristic Number
とパスワードが変わります。そのため,
起動時に再度パスワード入力画面からパスワードの入力が必要となります。
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