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4-6
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
4)
下記手順
(1)
∼
(6)
を行い,
AS
値および
CB
値が規格値以内かどうかを確認する。
注意
:
規格値が「
CB
」のみの場合は,手順(1)∼(3)は必要ありません。
AS:
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像のフレアーが十字方向に分かれて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (a))
(1)
チャート端の二点
(
ほぼ対称の位置
)
におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (b)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲー
ジの値を読み取る。
<A>
(2)
上記
(1)
の位置に対して
90
°位相をずらしたチャート端の二点におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (c)
矢印)でダイヤ
ルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
<B>
(3) AS
値を算出(
<A>
と
<B>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
AS
値
= <A> - <B>
CB:
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像の一方向のフレアーが大きく尾を引いて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (d))
(4)
最大フレアー側のチャート端で最もピントが合う位置(
Fig. 4-3-5 (e)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
<C>
(5)
最大フレアーと
180
°反対側のチャート端で最もピントが合う位置(
Fig. 4-3-5 (f)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を
読み取る。
<D>
(6) CB
値を算出(
<C>
と
<D>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
CB
値
= <C> - <D>
(1)
(1)
(2)
(2)
(5)
(4)
AS
E
D
F
H
G
I
CB
Fig.
4-3-5
規格値
:
(mm)
TELE
CB
(センターブレ)
0.05 mm
以下
Table
4-3-1
5) CB
の規格値を満足していない場合は,
「
4-3-2.
光軸の調整」を行う。
6)
規格値を満足している場合は,
「
4-4.
投影解像力の確認/調整(片ボケ調整)」を行う。
4-3-2. 光軸の調整
1.
準備
1
)
「
4-3-1.
光軸の確認」を行い,被検レンズの光軸が規格を満足していないことを確認する。
2.
調整方法
光軸を確認し,規格値を満足していない場合は
1
群レンズ部組を交換する。
4-4.
投影解像力の確認/調整(片ボケ調整)
4-4-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
•
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
)
注意
:
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
•
スクリーン(アートポスト紙)
•
巻尺
•
平面ミラー(
SLR
用等)
1.
準備
1)
下記手順
(1)
∼
(3)
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1)
レンズ投影器の蓋を開く。
(2)
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3)
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
注意
:
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
蓋
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
Fig.
4-4-1
4-7
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
2)
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-4-2
のように設定する。
3)
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
Fig.
4-4-2
4)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5)
スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
2.
投影解像力の確認方法
1)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2)
中心投影像
(y = 0)
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
数値は解像力本数
S像
M像
Fig.
4-4-3
3)
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い(
低い)ところで止める。
サジタル
(S)
像,およびメリジオナル
(M)
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読
み取る。
注意
注意
:
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
この場合,
Fig. 4-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくだ
さい。
正常
偽解像
Fig.
4-4-4
4)
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
参考値
焦点距離
f (mm)
投影距離
(m)
投影解像力本数
(
本
/mm)
中心
(y = 0)
周辺
(y = 15)
周辺
(y = 18)
S
M
S
M
50
2.0 125
以上
40
以上
50
以上
50
以上
40
以上
Table 4-4-1
5)
投影解像力を確認して規格値を満足していない場合は,
「
4-4-2.
投影解像力の調整(片ボケ調整)」を行う。
4-4-2. 投影解像力の調整(片ボケ調整)
注意
:
投影解像力を確認し,規格値を満足していない場合には投影解像力の調整(片ボケ調整)を行ってください。
1.
調整方法
1) 2
群レンズ部組を留めているねじのボンドを剥がす。
CL-048
基板
ボンドを剥がす
2
群レンズ部組
ボンドを剥がす
ボンドを剥がす
ボンドを剥がす
2
群レンズ部組
Fig.
4-4-5
2)
ねじ
3
本を外し,
2
群レンズ部組を
1/3
回転して取り付け位置を変える。
2
群レンズ部組
Fig.
4-4-6
4-8
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
3)
マウント部組まで仮組みし,再度「
4-4-1.
投影解像力の確認」を行う。
規格値を満足しない場合はもう一度同じ手順で
2
群レンズ部組の取り付け位置を変えて,確認を行う。それでも改善しない場合には
2
群レ
ンズ部組を交換する。
4)
調整完了後は
Fig. 4-4-7
のように,ねじにボンド(
B-10
)を塗布する。
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
2
群レンズ部組
Fig.
4-4-7
4-5.
フランジバック
(
f F
)の確認/調整
4-5-1. フランジバック(f F)の確認
1.
準備
1)
被検レンズのパネルスイッチを
MF
に切り替える。
2.
確認方法
1)
フォーカスをオーバー無限端にして「
4-3.
光軸の確認/調整」を行い
,
規格値を満足していることを確認する。
規格値(オーバー無限端)
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f F (mm)
50
44.71
±
0.05 (44.66
∼
44.76)
Table 4-5-1
2)
被検レンズのフランジバック値(
f F
)が
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
フランジバック(
f F
)の調整」を行う。
4-5-2. フランジバック(f F)の調整
1.
調整方法
1)
「
4-5-1.
フランジバック(
f F
)の確認」結果よりシフト量を算出し,バック調整ワッシャーの厚みを増減する。
規格値:
WB = f F
(測定値)
‒
44.71 mm
2)
バック調整ワッシャーを取り外し,厚みをマイクロメータ
(
またはノギス
)
で測定し,適切な厚みのバック調整ワッシャーを選択する。
• WB
の値が正(
+
)の場合,バック調整ワッシャーの厚みを増やす。
• WB
の値が負(
-
)の場合,バック調整ワッシャーの厚みを減らす。
後遮光筒
8ピン信号ボックス
マウントブロック
バック調整ワッシャー
Fig.
4-5-1
バック調整ワッシャー
部品コード
厚み(
mm
)
2-684-123-01
0.05
2-684-124-01
0.07
2-684-125-01
0.1
2-684-126-01
0.2
2-684-127-01
0.5
Table 4-5-2
3)
「
4-5-1.
フランジバック(
f F
)の確認」を行う。
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
4-9
4-6.
合焦性誤差量確認
被検レンズと
AE
マスターレンズを下記の条件(注意
1
)で撮影し,それら画像を比較して誤差量(注意
2
)を確認する。
注意
1:
・撮影倍率(
60
倍,
40
倍,
20
倍)
・結像深度域確認チャート(傾斜チャート
2
種)
・
Defocus
量の範囲
0
±
10
μ
m
注意
2:
撮影倍率が高いほど誤差量が大きくなるため,結果判定しやすくなります。
測定値が範囲外の場合は「
4-10-4.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行ってください。
使用機器
•
結像深度域確認チャート(
40
倍
/60
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_40x_60x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
結像深度域確認チャート(
20
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_20x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
ソフトウェア
以下のいずれかを各
以下のいずれかを各
HQ
から入手してください。
ソフトウェア
対象カメラ
DSLR-A700 Defocus checker
DSLR-A700
Defocus Checker 2
SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
Table 4-6-1
•
カメラ(
DSLR-A700, SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
のいずれか)
• HASP
キー
•
パーソナルコンピューター(
Seus-EX
を使用可能なもの)
• AE
マスターレンズ
J-6082-597-A: 50 mm/F1.7
•
照明
J-6082-642-A:
蛍光灯(指定演色)
J-6082-643-A:
蛍光灯器具(高周波点灯型)
•
メモリーカード
•
三脚
1.
準備
1)
カメラにメモリーカードを挿入する。
2)
カメラおよび結像深度域確認チャートを
Table 4-6-2
,
Fig. 4-6-1
,
Fig. 4-6-2
にしたがって設置する。
注意
1:
撮影距離は撮影倍率と焦点距離によって以下のように求められます。
[
撮影距離
] = [
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
]
注意
2:
Table
4-6-2
のガイドライン表に従って,各組合せを選択してください。
注意
3:
60
倍チャートを使用した場合の撮影距離を屋内で確保できない場合は,
40
倍や
20
倍チャートでの組合せを暫定使用してください。
3)
カメラと
PC
(
HASP
キー使用)を
USB
接続し,
Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
を起動する。
Defocus
Checker
2
を使用する場合,
[Connect]
をクリックして接続状態にしておく。
注意
:
テレコンバーターを使用してのピント不具合の場合は,ユーザーのテレコンバーターを装着して確認してください。
ガイドライン表
撮影倍率の選択
AF
アシストチャート
(サイズ)
Fig. 4-6-1
参照
適用カメラ
(イメージセンサー
型式)
(イメージセンサー
型式)
適用レンズ
撮影距離の計算例
[
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
] =
[
撮影距離
]
60
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
60
倍
(200 mm
×
100 mm)
APS-C
サイズ型
全レンズ適用可
60
倍
×
50 mm = 3000 mm
40
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
40
倍
(132 mm
×
66 mm)
35 mm
フルサイズ型
全レンズ適用可
40
倍
×
50 mm = 2000 mm
20
倍
(近距離確認用)
AF
アシストチャート
20
倍
(66 mm
×
33 mm)
両サイズ適用可
• MACRO
レンズ
焦点距離
300 mm
より長
いレンズ
20
倍
×
300 mm = 6000 mm
Table
4-6-2
(100 mm)
(66 mm)
(33 mm)
(200 mm)
(132 mm)
(66 mm)
AFアシスト
チャート60倍
チャート60倍
AFアシスト
チャート40倍
チャート40倍
AFアシスト
チャート20倍
チャート20倍
Fig.
4-6-1
:A(絞り開放)
:MF
:スポットフォーカスエリア
:MF
:スポットフォーカスエリア
(中央に固定)
:L
:OFF
:セルフタイマー
:OFF
:セルフタイマー
カメラの設定
撮影モード
フォーカスモード
フォーカスエリア
フォーカスエリア
画像サイズ
Super SteadyShot
Super SteadyShot
ドライブモード
撮影距離
光軸をAFアシストチャートの
中心に合わせる
中心に合わせる
AFアシストチャート
(60倍/40倍用)
結像深度域確認チャート
(60倍/40倍用)
Fig.
4-6-2
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