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4-7
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
2)
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-4-2
のように設定する。
3)
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
Fig.
4-4-2
4)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5)
スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
2.
投影解像力の確認方法
1)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2)
中心投影像
(y = 0)
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
数値は解像力本数
S像
M像
Fig.
4-4-3
3)
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い(
低い)ところで止める。
サジタル
(S)
像,およびメリジオナル
(M)
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読
み取る。
注意
注意
:
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
この場合,
Fig. 4-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくだ
さい。
正常
偽解像
Fig.
4-4-4
4)
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
参考値
焦点距離
f (mm)
投影距離
(m)
投影解像力本数
(
本
/mm)
中心
(y = 0)
周辺
(y = 15)
周辺
(y = 18)
S
M
S
M
50
2.0 125
以上
40
以上
50
以上
50
以上
40
以上
Table 4-4-1
5)
投影解像力を確認して規格値を満足していない場合は,
「
4-4-2.
投影解像力の調整(片ボケ調整)」を行う。
4-4-2. 投影解像力の調整(片ボケ調整)
注意
:
投影解像力を確認し,規格値を満足していない場合には投影解像力の調整(片ボケ調整)を行ってください。
1.
調整方法
1) 2
群レンズ部組を留めているねじのボンドを剥がす。
CL-048
基板
ボンドを剥がす
2
群レンズ部組
ボンドを剥がす
ボンドを剥がす
ボンドを剥がす
2
群レンズ部組
Fig.
4-4-5
2)
ねじ
3
本を外し,
2
群レンズ部組を
1/3
回転して取り付け位置を変える。
2
群レンズ部組
Fig.
4-4-6
4-8
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
3)
マウント部組まで仮組みし,再度「
4-4-1.
投影解像力の確認」を行う。
規格値を満足しない場合はもう一度同じ手順で
2
群レンズ部組の取り付け位置を変えて,確認を行う。それでも改善しない場合には
2
群レ
ンズ部組を交換する。
4)
調整完了後は
Fig. 4-4-7
のように,ねじにボンド(
B-10
)を塗布する。
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
2
群レンズ部組
Fig.
4-4-7
4-5.
フランジバック
(
f F
)の確認/調整
4-5-1. フランジバック(f F)の確認
1.
準備
1)
被検レンズのパネルスイッチを
MF
に切り替える。
2.
確認方法
1)
フォーカスをオーバー無限端にして「
4-3.
光軸の確認/調整」を行い
,
規格値を満足していることを確認する。
規格値(オーバー無限端)
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f F (mm)
50
44.71
±
0.05 (44.66
∼
44.76)
Table 4-5-1
2)
被検レンズのフランジバック値(
f F
)が
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
フランジバック(
f F
)の調整」を行う。
4-5-2. フランジバック(f F)の調整
1.
調整方法
1)
「
4-5-1.
フランジバック(
f F
)の確認」結果よりシフト量を算出し,バック調整ワッシャーの厚みを増減する。
規格値:
WB = f F
(測定値)
‒
44.71 mm
2)
バック調整ワッシャーを取り外し,厚みをマイクロメータ
(
またはノギス
)
で測定し,適切な厚みのバック調整ワッシャーを選択する。
• WB
の値が正(
+
)の場合,バック調整ワッシャーの厚みを増やす。
• WB
の値が負(
-
)の場合,バック調整ワッシャーの厚みを減らす。
後遮光筒
8ピン信号ボックス
マウントブロック
バック調整ワッシャー
Fig.
4-5-1
バック調整ワッシャー
部品コード
厚み(
mm
)
2-684-123-01
0.05
2-684-124-01
0.07
2-684-125-01
0.1
2-684-126-01
0.2
2-684-127-01
0.5
Table 4-5-2
3)
「
4-5-1.
フランジバック(
f F
)の確認」を行う。
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
4-9
4-6.
合焦性誤差量確認
被検レンズと
AE
マスターレンズを下記の条件(注意
1
)で撮影し,それら画像を比較して誤差量(注意
2
)を確認する。
注意
1:
・撮影倍率(
60
倍,
40
倍,
20
倍)
・結像深度域確認チャート(傾斜チャート
2
種)
・
Defocus
量の範囲
0
±
10
μ
m
注意
2:
撮影倍率が高いほど誤差量が大きくなるため,結果判定しやすくなります。
測定値が範囲外の場合は「
4-10-4.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行ってください。
使用機器
•
結像深度域確認チャート(
40
倍
/60
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_40x_60x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
結像深度域確認チャート(
20
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_20x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
ソフトウェア
以下のいずれかを各
以下のいずれかを各
HQ
から入手してください。
ソフトウェア
対象カメラ
DSLR-A700 Defocus checker
DSLR-A700
Defocus Checker 2
SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
Table 4-6-1
•
カメラ(
DSLR-A700, SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
のいずれか)
• HASP
キー
•
パーソナルコンピューター(
Seus-EX
を使用可能なもの)
• AE
マスターレンズ
J-6082-597-A: 50 mm/F1.7
•
照明
J-6082-642-A:
蛍光灯(指定演色)
J-6082-643-A:
蛍光灯器具(高周波点灯型)
•
メモリーカード
•
三脚
1.
準備
1)
カメラにメモリーカードを挿入する。
2)
カメラおよび結像深度域確認チャートを
Table 4-6-2
,
Fig. 4-6-1
,
Fig. 4-6-2
にしたがって設置する。
注意
1:
撮影距離は撮影倍率と焦点距離によって以下のように求められます。
[
撮影距離
] = [
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
]
注意
2:
Table
4-6-2
のガイドライン表に従って,各組合せを選択してください。
注意
3:
60
倍チャートを使用した場合の撮影距離を屋内で確保できない場合は,
40
倍や
20
倍チャートでの組合せを暫定使用してください。
3)
カメラと
PC
(
HASP
キー使用)を
USB
接続し,
Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
を起動する。
Defocus
Checker
2
を使用する場合,
[Connect]
をクリックして接続状態にしておく。
注意
:
テレコンバーターを使用してのピント不具合の場合は,ユーザーのテレコンバーターを装着して確認してください。
ガイドライン表
撮影倍率の選択
AF
アシストチャート
(サイズ)
Fig. 4-6-1
参照
適用カメラ
(イメージセンサー
型式)
(イメージセンサー
型式)
適用レンズ
撮影距離の計算例
[
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
] =
[
撮影距離
]
60
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
60
倍
(200 mm
×
100 mm)
APS-C
サイズ型
全レンズ適用可
60
倍
×
50 mm = 3000 mm
40
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
40
倍
(132 mm
×
66 mm)
35 mm
フルサイズ型
全レンズ適用可
40
倍
×
50 mm = 2000 mm
20
倍
(近距離確認用)
AF
アシストチャート
20
倍
(66 mm
×
33 mm)
両サイズ適用可
• MACRO
レンズ
焦点距離
300 mm
より長
いレンズ
20
倍
×
300 mm = 6000 mm
Table
4-6-2
(100 mm)
(66 mm)
(33 mm)
(200 mm)
(132 mm)
(66 mm)
AFアシスト
チャート60倍
チャート60倍
AFアシスト
チャート40倍
チャート40倍
AFアシスト
チャート20倍
チャート20倍
Fig.
4-6-1
:A(絞り開放)
:MF
:スポットフォーカスエリア
:MF
:スポットフォーカスエリア
(中央に固定)
:L
:OFF
:セルフタイマー
:OFF
:セルフタイマー
カメラの設定
撮影モード
フォーカスモード
フォーカスエリア
フォーカスエリア
画像サイズ
Super SteadyShot
Super SteadyShot
ドライブモード
撮影距離
光軸をAFアシストチャートの
中心に合わせる
中心に合わせる
AFアシストチャート
(60倍/40倍用)
結像深度域確認チャート
(60倍/40倍用)
Fig.
4-6-2
4-10
SAL50F14Z (Planar 1,4/50 ZA) (Planar T*50mm F1.4 ZA SSM)
2.
撮影方法
1) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Start]
をクリックし,測定を開始する。
2)
マニュアルフォーカスで
Defocus
量が
0
μm になるように調整する。
ただし,許容範囲は
0
±
10
μm 以内とします。
(Fig. 4-6-3)
3) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Stop]
をクリックする。
4)
セルフタイマーでシャッターをレリーズして撮影する。
5)
手順
1
)∼
4
)を
AE
マスターレンズと被検レンズそれぞれで繰り返す。
注意
1:
AE
マスターレンズと被検レンズ共に同一のカメラを使用して撮影してください。
注意
2:
カメラの温度が上昇すると値が不安定になるため,一連の作業を
10
分以内に終わらせてください。
10
分以上経過するような場合は,一旦カメラを冷ましてから作業を行ってください。
注意
3:
中距離や遠距離の被写体撮影では合焦性誤差量が大きくなるため,近距離設定の結果だけでは総合的な合焦性誤差量を正しく判断できませ
ん。
ん。
60
倍チャートでの撮影距離を屋内で確保できない場合は下記のいずれかの方法にて対応してください。
方法
1
35
mm
フルサイズ型カメラ(
SLT-A99
)と
40
倍チャートを使用する。
(
40
倍チャートだと撮影距離を
60
倍チャートの
2/3
に短縮できます。)
方法
2
20
倍チャートを用いて近距離での合焦性誤差量を暫定的に確認する。
その後,必ず屋外の何らかの被写体を
60
倍チャート使用時の撮影距離で数枚撮影し,中距離での合焦性を確認する。
Defocus Checker 2
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
DSLR-A700 Defocus checker
(DSLR-A700用)
(DSLR-A700用)
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
Fig.
4-6-3
3.
合焦性誤差量の確認
1)
被検レンズと
AE
マスターレンズそれぞれの撮影画像をパソコンの画像表示ソフトで開く。
(ピクセル等倍で表示する。)
2)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
(
Fig. 4-6-4, Fig. 4-6-5
を参照)
3)
手順
2
)の誤差量を
Table 4-6-3
の参考値と比較し,許容範囲内にあるかを確認する。
範囲外の場合は,
「
4-10-4.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行う。
参考値:
焦点距離
/
50 mm
撮影距離
(mm)
1.0 m (20
倍
)
0
±
9
2.0 m (40
倍
)
0
±
37
3.0 m (60
倍
)
0
±
83
Table
4-6-3
<参考
1: AE
マスターレンズによる撮影画像について>
(Fig. 4-6-4)
•
設営した環境における基準画像としてください。
• AF
アシストチャート位置と等しい距離に結像のピークがあれば理想的ですが,実際にはピークが前後にずれた画像となることが多くなり
ます。
(環境,カメラ個体差,レンズ個体差などの諸条件が組み合わさるため)
•
そのようにピークが前後にずれた画像であっても,その環境下での参照基準画像となります。
•
カメラのシャープネス設定を+側にして撮影すると,結像エリアが際立ってピークを見分けやすくなります。
ピクセル等倍に拡大
ある環境下における,
AEマスターレンズによる
撮影画像例
AEマスターレンズによる
撮影画像例
結像のピーク位置の見分け:
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
ピーク位置が偶然に
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
Fig.
4-6-4
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