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4-3
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
2.
撮影画像の確認
注意
注意
:
撮影画像の確認は,
AE
マスターレンズで撮影した画像と被検レンズで撮影した画像の両方に対して行ってください。
1) Color Calculator 2
を立ち上げる。
Fig.
4-2-2
2)
ファイルメニューから,撮影画像を読み込む。
⇒
Fig. 4-2-3
3) Color Calculator 2
を以下のように設定する。
測定値表示(表示メニュー)
: RGB+L*a*b*
測定方法(表示メニュー)
:
Center Single Area
Fig.
4-2-4
色空間(設定メニュー)
: sRGB
Fig.
4-2-5
測定エリアサイズ(設定メニュー→オプション)
: 256
×
256 Pixels
Fig.
4-2-6
4) Calculate
ボタンをクリックし,撮影画像の測定を行う。
5)
撮影画像の測定が終了したら,
G
の値を確認する。
マスターレンズで撮影した画像
3
点の
G
の平均値
: (a)
とする
被検レンズで撮影した画像
3
点の
G
の平均値
: (b)
とする
G の値を確認する
Calculateボタン
Fig.
4-2-7
3.
確認方法
1)
下記の計算式で絞り誤差を算出し,絞り誤差が規格値を満足していることを確認する。
絞り誤差
=
被検レンズの
G
の平均値
(b) -
マスターレンズの
G
の平均値
(a)
規格値:
絞り誤差
= -15 ~ +10
(
WIDE
端
: 18 mm
)
2)
絞り誤差が規格値を満足していない場合は,
「
4-2-2.
絞り径の調整」を行う。
4-2-2. 絞り径の調整
使用機器(専用機器のみ記載)
•
ボンド
(B-10)
1.
調整方法
1)
マウントカバーを取り外す。
2)
プリセットリングのレバー(プリセットレバー)を動かして,プリセットリングを絞り開放当たり位置で固定する。
プリセットレバー
絞り開放位置
マウントカバー
Fig.
4-2-8
4-4
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
3)
ねじ
2
本を僅かに緩めて左右に動かすことにより,プリセットリングが左右に動く状態にする。
4)
後玉側から光源を覗いてねじ
2
本を左右に動かし,絞り羽根が隣接枠へ完全に隠れ始める位置でねじ
2
本を締め付ける。
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
ねじ(2本)
Fig.
4-2-9
5)
「
4-2-1.
絞り径の確認」を行い,絞り誤差が規格値を満足するまで手順
1)
∼
4)
を繰り返す。
6)
調整終了後,手順
4)
で締め付けたねじ頭部
2
箇所にボンド
(B-10)
を塗布する。
4-3.
投影解像力の確認/調整
使用機器(専用機器のみ記載)
•
ボンド(
B-10
)
4-3-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
•
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
)
注意
:
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
•
スクリーン(アートポスト紙)
•
巻尺
•
平面ミラー(
SLR
用等)
1.
準備
1)
下記手順
(1)
∼
(3)
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1)
レンズ投影器の蓋を開く。
(2)
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3)
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
注意
:
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
蓋
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
Fig.
4-3-1
2)
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-3-2
のように設定する。
3)
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
Fig.
4-3-2
4)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5)
スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
4-5
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
2.
投影解像力の確認方法
1)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2)
中心投影像
(y = 0)
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
数値は解像力本数
S像
M像
Fig.
4-3-3
3)
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い
(低い)ところで止める。
サジタル
(S)
像,およびメリジオナル
(M)
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読み
取る。
注意
注意
:
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
この場合,
Fig. 4-3-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくださ
い。
正常
偽解像
Fig.
4-3-4
4)
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-3-1
の
規格値を満足していることを確認する。
規格値
:
焦点距離
f
(mm)
投影距離
(m)
投影解像力本数
(
本
/mm)
中心
(y = 0)
周辺
(y = 9)
周辺
(y = 12)
S
M
S
M
18
1.20
100
本以上
40
本以上
32
本以上
32
本以上
25
本以上
35
2.23
55
2.23
Table
4-3-1
5)
投影解像力を確認して,規格を満足していない場合は,
「
4-3-2.
投影解像力の調整」を行う。
4-3-2. 投影解像力の調整
投影解像力を確認し,規格値を満足していない場合には投影解像力調整を行ってください。
以下の手順で投影解像力の改善を行ってください。
1.
前飾り板
,
飾り板
,
フォーカスゴムリングを取り外す。
2. 1
群レンズブロックを固定しているねじ
1
本を外し,
1
群レンズブロックを回転(
60
°毎に可能)させて調整する。
注意
:
1
群レンズブロックの回転調整を行っても規格値を満足しない場合は,
2
群レンズブロックを交換してください。
それでも規格値を満足しない場合は,
1
群レンズブロックを交換してください。
1群レンズブロック
前飾り板
飾り板
ねじ
フォーカスゴムリング
Fig.
4-3-5
3.
再度
,
投影解像力の確認を行い
,
規格値を満足していることを確認する。
4-1-2. 調整手順
4-6
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
4-4.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバック
(f F)
の確認/調整
この項では,ズーミングで焦点距離を変化させた時に起こる,ピント位置の変化量の確認/調整方法を記載しています。
使用機器
• 1000 mm
コリメータ
•
フランジバック測定器
• A
マウントアタッチメント
•
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
4-4-1. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の確認
1.
準備
1)
測定器を
Fig. 4-4-1
のように設定する。
フランジバックゲージ(43.50 mm)
Aマウントアタッチメント
対物レンズ(10x)
ダイヤルゲージ
(最小目盛り: 0.01 mm)
目盛りリング
接眼レンズ(7x)
視度調節リング
Fig.
4-4-1
2)
フランジバック測定器の視度調節リングを回し,接眼レンズ内の十字線または目盛りがはっきりと見えるように調節する。
3)
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
を
A
マウントアタッチメントに密着させ,保持する。
4)
フランジバック測定器のノブを回転させて,フランジバックゲージ
(43.50 mm)
の細かい線にピントを合わせる。
注意
:
必ず
Fig. 4-4-2
の矢印方向にピント合わせを行ってください。
ノブ
中心付近の細かい線にピントを合わせる
ピント合わせ方向
Fig.
4-4-2
5)
ダイヤルゲージの目盛りリングを回して,ダイヤルゲージの指針を
0
に合わせる。
注意
:
この位置がフランジバック値
(f F) = 43.50 mm
となります。
短針の位置を記憶しておいてください。
2.
像点移動量
(
焦点距離
)
の確認
1)
ズームを
TELE
端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させて,
44.56 mm
にセットする。
3)
フォーカスリングを近端側から回転させて,ピントを合わせる。
4)
ズームを
TELE
→
WIDE, WIDE
→
TELE
に回して,各焦点距離において規格値を満足していることを確認する。
注意
:
フォーカスリングは回転させないでください。
規格値
:
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f F (mm)
18
∼
55
44.56
±
0.12 (44.44
∼
44.68)
Table
4-4-1
5)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-4-1
の規格値を満足していない場合は,
「
4-4-2.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバック値
(f F)
の調整」を行う。
3.
フランジバック
(f F)
確認
1)
ズームを
TELE
端,フォーカスをオーバー無限端にして,規格値を満足していることを確認する。
2)
ズームを
WIDE
端,フォーカスをオーバー無限端にして,規格値を満足していることを確認する。
規格値
:
オーバー無限端
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f F (mm)
18 (WIDE
端
)
44.81
±
0.13 (44.68
∼
44.94)
55 (TELE
端
)
45.98
±
0.54 (45.44
∼
46.52)
Table
4-4-2
3)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-4-2
の規格値を満足していない場合は,「
4-4-2.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバック
(f F)
の調整」を行う。
4-1-2. 調整手順
4-4-2. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の調整
1.
準備
1)
「
4-4-1.
像点移動量
(
焦点距離
)
/フランジバック
(f F)
の確認」を行い,各焦点距離でのフランジバック
(f F)
が,
Table 4-4-1.
の規格値を満
足していないことを確認する。
2)
フォーカスゴムリングを外す。
3)
前飾り板,飾り板を外す。
2.
像点移動量
(
焦点距離
)
調整
1)
ズームを
WIDE
端にフォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ
,
このときのフランジバック値を確認する。
3)
確認したフランジバック値に「
1.17
」を足して,その値になるようにフランジバック測定器のノブを回転させる。
例
)
読み取った値が
44.80
の場合
: 44.80 + 1.17 = 45.97 (mm)
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