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4-7
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
4)
ズームを
TELE
端にセットする。
5) 1
群レンズブロックの止めねじを緩め,止めねじを矢印方向に動かしてピントを合わせる。
6) 1
群レンズブロックの止めねじを締め付ける。
7) 1)
∼
6)
を繰り返し,
WIDE
端と
TELE
端のピントが同じになるように調整する。
止めねじ
Fig.
4-4-3
3.
フランジバック
(f F)
の調整
注意
:
像点移動距離
(
焦点距離
)
調整の完了後に行ってください。
1)
ズームを
WIDE
端
(18 mm)
に,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させピントを合わせ,フランジバック値を読み取る。
3)
手順
2)
の結果に応じて,以下の計算式によりバックワッシャの増減量を求める。
バックワッシャの増減量
(mm) =
焦点距離
18 mm
,オーバー無限端での
f F (
測定値
) - 44.81 mm
•
バックワッシャの増減量の値が負
(-)
の場合
:
バックワッシャの厚みを減らす。
•
バックワッシャの増減量の値が正
(+)
の場合
:
バックワッシャの厚みを増やす。
4)
手順
3)
で求めた結果により,バックワッシャを増減する。
•
バックワッシャの取付け方法
1
被検レンズのスイッチパネル部組および後部保持環部組を取り外し,
Fig. 4-4-4
の状態にする。
バックワッシャ
バックワッシャ
バックワッシャ
薄い
厚い
ねじ(3本)
バックワッシャ
部品コード
厚さ
t (mm)
3-870-687-01
0.05
3-870-687-11
0.1
3-870-687-21
0.25
3-870-687-31
0.3
3-870-687-41
0.35
3-870-687-51
0.4
Fig. 4-4-4
Table 4-4-3
2
ねじを緩め,ボスとマウントの間に手順
3)
で求めたバックワッシャの増減量に合わせて,バックワッシャの厚みを増減する。
(
3
箇所)
注意
:
バックワッシャは指定の厚さになるように
1
∼
2
枚の組合せで選んでください。
バックワッシャを重ねて使用する場合は厚みの薄い方が外側になるように組み込んでください。
3
箇所とも,必ず同じ厚みのバックワッシャを入れてください。
5)
規格値を満足するまで
1)
∼
4)
を繰り返し,調整する。
6)
各焦点距離でのフランジバック値を測定し
, Table 4-4-1
および
Table 4-4-2
の規格値を満足していることを確認する。
4-1-2. 調整手順
4-5.
合焦性誤差量確認
被検レンズと
AE
マスターレンズを下記の条件(注意
1
)で撮影し,それら画像を比較して誤差量(注意
2
)を確認する。
注意
1:
・撮影倍率(
60
倍,
40
倍,
20
倍)
・結像深度域確認チャート(傾斜チャート
2
種)
・
Defocus
量の範囲
0
±
10
μ
m
注意
2:
撮影倍率が高いほど誤差量が大きくなるため,結果判定しやすくなります。
測定値が範囲外の場合は「
4-7-5.
⊿
SB
確認/書き込み」を行ってください。
使用機器
•
結像深度域確認チャート(
40
倍
/60
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_40x_60x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
結像深度域確認チャート(
20
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_20x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
ソフトウェア
以下のいずれかを各
以下のいずれかを各
HQ
から入手してください。
ソフトウェア
対象カメラ
DSLR-A700 Defocus checker
DSLR-A700
Defocus Checker 2
SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
Table 4-5-1
•
カメラ(
DSLR-A700, SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
のいずれか)
• HASP
キー
•
パーソナルコンピューター(
Seus-EX
を使用可能なもの)
• AE
マスターレンズ
J-6082-597-A: 50 mm/F1.7
•
照明
J-6082-642-A:
蛍光灯(指定演色)
J-6082-643-A:
蛍光灯器具(高周波点灯型)
•
メモリーカード
•
三脚
1.
準備
1)
カメラにメモリーカードを挿入する。
2)
カメラおよび結像深度域確認チャートを
Table 4-5-2
,
Fig. 4-5-1
,
Fig. 4-5-2
にしたがって設置する。
注意
1:
撮影距離は撮影倍率と焦点距離によって以下のように求められます。
[
撮影距離
] = [
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
]
注意
2:
Table
4-5-2
のガイドライン表に従って,各組合せを選択してください。
注意
3:
60
倍チャートを使用した場合の撮影距離を屋内で確保できない場合は,
40
倍や
20
倍チャートでの組合せを暫定使用してください。
4-8
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
3)
カメラと
PC
(
HASP
キー使用)を
USB
接続し,
Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
を起動する。
Defocus Checker 2
を使用する場合,
[Connect]
をクリックして接続状態にしておく。
注意
:
テレコンバーターを使用してのピント不具合の場合は,ユーザーのテレコンバーターを装着して確認してください。
ガイドライン表
撮影倍率の選択
AF
アシストチャート
(サイズ)
Fig. 4-5-1
参照
適用カメラ
(イメージセンサー
型式)
(イメージセンサー
型式)
適用レンズ
撮影距離の計算例
[
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
] =
[
撮影距離
]
60
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
60
倍
(200 mm
×
100 mm)
APS-C
サイズ型
全レンズ適用可
60
倍
×
50 mm = 3000 mm
40
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
40
倍
(132 mm
×
66 mm)
35 mm
フルサイズ型
全レンズ適用可
40
倍
×
50 mm = 2000 mm
20
倍
(近距離確認用)
AF
アシストチャート
20
倍
(66 mm
×
33 mm)
両サイズ適用可
• MACRO
レンズ
焦点距離
300 mm
より長
いレンズ
20
倍
×
300 mm = 6000 mm
Table
4-5-2
(100 mm)
(66 mm)
(33 mm)
(200 mm)
(132 mm)
(66 mm)
AFアシスト
チャート60倍
チャート60倍
AFアシスト
チャート40倍
チャート40倍
AFアシスト
チャート20倍
チャート20倍
Fig.
4-5-1
:A(絞り開放)
:MF
:スポットフォーカスエリア
:MF
:スポットフォーカスエリア
(中央に固定)
:L
:OFF
:セルフタイマー
:OFF
:セルフタイマー
カメラの設定
撮影モード
フォーカスモード
フォーカスエリア
フォーカスエリア
画像サイズ
Super SteadyShot
Super SteadyShot
ドライブモード
撮影距離
光軸をAFアシストチャートの
中心に合わせる
中心に合わせる
AFアシストチャート
(60倍/40倍用)
結像深度域確認チャート
(60倍/40倍用)
Fig.
4-5-2
2.
撮影方法
1) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Start]
をクリックし,測定を開始する。
2)
マニュアルフォーカスで
Defocus
量が
0
μm になるように調整する。
ただし,許容範囲は
0
±
10
μm 以内とします。
(Fig. 4-5-3)
3) Defocus
Checker
2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Stop]
をクリックする。
4)
セルフタイマーでシャッターをレリーズして撮影する。
5)
手順
1
)∼
4
)を
AE
マスターレンズと被検レンズそれぞれで繰り返す。
注意
1:
AE
マスターレンズと被検レンズ共に同一のカメラを使用して撮影してください。
注意
2:
カメラの温度が上昇すると値が不安定になるため,一連の作業を
10
分以内に終わらせてください。
10
分以上経過するような場合は,一旦カメラを冷ましてから作業を行ってください。
注意
3:
中距離や遠距離の被写体撮影では合焦性誤差量が大きくなるため,近距離設定の結果だけでは総合的な合焦性誤差量を正しく判断できませ
ん。
ん。
60
倍チャートでの撮影距離を屋内で確保できない場合は下記のいずれかの方法にて対応してください。
方法
1
35
mm
フルサイズ型カメラ(
SLT-A99
)と
40
倍チャートを使用する。
(
40
倍チャートだと撮影距離を
60
倍チャートの
2/3
に短縮できます。)
方法
2
20
倍チャートを用いて近距離での合焦性誤差量を暫定的に確認する。
その後,必ず屋外の何らかの被写体を
60
倍チャート使用時の撮影距離で数枚撮影し,中距離での合焦性を確認する。
Defocus Checker 2
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
DSLR-A700 Defocus checker
(DSLR-A700用)
(DSLR-A700用)
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
Fig.
4-5-3
4-9
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
3.
合焦性誤差量の確認
1)
被検レンズと
AE
マスターレンズそれぞれの撮影画像をパソコンの画像表示ソフトで開く。
(ピクセル等倍で表示する。)
2)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
(
Fig. 4-5-4, Fig. 4-5-5
を参照)
3)
手順
2
)の誤差量を
Table 4-5-3
の参考値と比較し,許容範囲内にあるかを確認する。
範囲外の場合は,
「
4-7-5.
⊿
SB
確認/書き込み」を行う。
参考値:
焦点距離
/
18 mm
撮影距離
(mm)
0.36 m (20
倍
)
0
±
23
0.72 m (40
倍
)
0
±
92
1.08 m (60
倍
)
0
±
208
焦点距離
/
24 mm
撮影距離
(mm)
0.48 m (20
倍
)
0
±
26
0.96 m (40
倍
)
0
±
106
1.44 m (60
倍
)
0
±
238
焦点距離
/
28 mm
撮影距離
(mm)
0.56 m (20
倍
)
0
±
30
1.12 m (40
倍
)
0
±
119
1.68 m (60
倍
)
0
±
267
焦点距離
/
35 mm
撮影距離
(mm)
0.7 m (20
倍
)
0
±
33
1.4 m (40
倍
)
0
±
132
2.1 m (60
倍
)
0
±
297
焦点距離
/
55 mm
撮影距離
(mm)
1.1 m (20
倍
)
0
±
37
2.2 m (40
倍
)
0
±
148
3.3 m (60
倍
)
0
±
333
Table
4-5-3
<参考
1: AE
マスターレンズによる撮影画像について>
(Fig. 4-5-4)
•
設営した環境における基準画像としてください。
• AF
アシストチャート位置と等しい距離に結像のピークがあれば理想的ですが,実際にはピークが前後にずれた画像となることが多くなりま
す。
(環境,カメラ個体差,レンズ個体差などの諸条件が組み合わさるため)
•
そのようにピークが前後にずれた画像であっても,その環境下での参照基準画像となります。
•
カメラのシャープネス設定を+側にして撮影すると,結像エリアが際立ってピークを見分けやすくなります。
ピクセル等倍に拡大
ある環境下における,
AEマスターレンズによる
撮影画像例
AEマスターレンズによる
撮影画像例
結像のピーク位置の見分け:
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
ピーク位置が偶然に
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
Fig.
4-5-4
4-10
SAL18552 (DT 3.5-5.6/18-55 SAM Ⅱ) (DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II)
<参考
2
:合焦性誤差量の確認例>
(Fig. 4-5-5)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
被検レンズ(50 mm F1.4)での撮影画像例
AEマスターレンズでの撮影画像例
ピークエリア
(後方の目盛7∼8 cmの
辺りにある)
(後方の目盛7∼8 cmの
辺りにある)
ピークエリア
(前方の目盛6∼7 cmの
辺りにある)
(前方の目盛6∼7 cmの
辺りにある)
誤差量 = 約14 cm
Fig.
4-5-5
判断例:
AE
マスターレンズに対し,被検レンズの合焦性には後方へのピントずれ傾向があり,その程度は約
14 cm
の誤差量である。
この誤差量を参考値と比較し,許容範囲内にあることを確認する。
範囲外の場合は「
範囲外の場合は「
4-7-5.
⊿
SB
確認/書き込み」を行う。
4-1-2. 調整手順
4-6.
レンズ調整プログラムの導入
4-6-1. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSAM)の導入
使用機器
•
パーソナルコンピュータ
•
レンズ調整プログラム(
ACSAM-S-VerX.XX.zip
)
•
完成検査治具Ⅱ
注意
1:
パーソナルコンピュータは
Windows Vista/7
が正常に動作し,
USB
接続が可能であること。
注意
2:
レンズ調整プログラム(
ACSAM-S-VerX.XX.zip
)は各
HQ
から入手してください。
1.
レンズ調整プログラム(
ACSAM-S-VerX.XX.zip
)の保存
1)
レンズ調整プログラム(
ACSAM-S-VerX.XX.zip
)を解凍する。
2)
「
ACSAM-S-VerX.XX.exe
」を任意のフォルダに保存する。
注意
:
「
ACSAM-S-VerX.XX.exe
」のバージョンは更新されることがあります。
4-6-2. 完成検査治具Ⅱの接続およびレンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSAM)の起動
注意
1:
この手順を実施する前に「
4-6-1.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM
)の導入」が完了している事を確認してください。
注意
2:
完成検査を行う場合,レンズを横に倒した状態(立てた状態にしない)で行ってください。
使用機器
•
パーソナルコンピュータ
•
完成検査治具
II
注意:
コード類は付属されておりません。
• AC
コード(市販品)
• RS232C
ケーブル(
D-Sub9
ピン(オス・固定ねじ付き),
D-Sub9
ピン(メス・固定ねじ付き))ストレートタイプ(市販品)
• USB to
シリアルケーブル(
D-Sub9
ピン(オス))
(市販品)
• M-BOX-JIG (J-6082-722-A)
(完成検査治具(
J-6082-645-A
)に付属されているものでも使用可能)
•
レンズ調整プログラム(
ACSAM-S-VerX.XX.zip
)
1.
接続方法
使用機器および,被検査レンズを
Fig. 4-6-1
のように接続する。
注意
:
完成検査治具
II
を接続していない状態では,
「
ActuatorCheckerSAM
」は起動できません。
•
完成検査時
完成検査治具
II
ACコード
D-sub9ピン:オス
D-sub9ピン:メス
RS232Cケーブル
USB to シリアルケーブル
レンズ
Fig.
4-6-1
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