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4-7
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
2)
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-4-2
のように設定する。
3)
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
Fig.
4-4-2
4)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5)
スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
2.
投影解像力の確認方法
1)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2)
中心投影像
(y = 0)
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
数値は解像力本数
S像
M像
Fig.
4-4-3
3)
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪い(
低い)ところで止める。
サジタル
(S)
像,およびメリジオナル
(M)
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読
み取る。
注意
注意
:
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
この場合,
Fig. 4-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくだ
さい。
正常
偽解像
Fig.
4-4-4
4)
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
参考値
:
焦点距離
f
(mm)
投影距離
(m)
投影解像力本数
(
本
/mm)
中心
(y = 0)
周辺
(y = 9)
周辺
(y = 12)
S
M
S
M
55
2.2
80
本以上
32
本以上
32
本以上
20
本以上
20
本以上
70
2.8
100
4.0
200
8.0
300
12.0
Table
4-4-1
5)
投影解像力を確認して,参考値を満足していない場合は,
「
4-4-2.
投影解像力の調整(片ボケ調整)」を行う。
4-8
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
4-4-2. 投影解像力の調整(片ボケ調整)
1.
調整方法
1) Tele
端(
300 mm
)での投影解像力を確認し,片ボケ(前ピン側,
後ピン側)を確認する。
2)
ズームラバーを取り外す。
3)
ズームラバー,
カバーテープ
A
,ズームリング板,カバーテープ
B
をそれぞれ
3
箇所取り外す。
ズームラバー
カバーテープA
カバーテープB
ズームリング板
Fig.
4-4-5
4) Tele
端の状態にし,ねじ
3
箇所を僅かに緩め,
2
群レンズ組立をチルト調整し,ねじ
3
箇所を固定する。
ねじ
ねじ穴
Fig.
4-4-6
5)
再度「
4-4-1.
投影解像力の確認」を行う。規格値を満足するまで手順
1)
∼
4)
を繰り返して行う。
4-5.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の確認/調整
この項では,ズーミングで焦点距離を変化させた時に起こるピント位置の変化量の確認/調整方法を記載しています。
使用機器
•
1000 mm
コリメータ
•
フランジバック測定器
•
A
マウントアタッチメント
•
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
準備
1.
「
4-3.
光軸の確認/調整」の「
1.
準備」を実行する。
4-5-1. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の確認
1.
像点移動量(焦点距離)の確認
1)
ズームを
Tele
端
(300 mm)
にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させて,
44.56 mm
にセットする。
3)
フォーカスリングを近端から回転させて,ピントを合わせる。
4)
ズームを
Tele
→
Wide
→
Tele
に回して,各焦点距離において規格値を満足していることを確認する。
注意:
フォーカスリングは回転させないでください。
規格値
焦点距離
(mm)
フランジバック値
f F (mm)
55
44.50
∼
44.62
70
44.41
∼
44.71
100
44.36
∼
44.76
200
300
44.46
∼
44.66
Table
4-5-1
5)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の調整」を行う。
2.
フランジバック
(f F)
の確認
1)
ズームを
Tele
端
(300 mm)
,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ,このときのフランジバック値を確認する。
規格値(オーバー無限端)
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f'F (mm)
55
44.80
±
0.15 (44.65
∼
44.95)
300
51.46
±
0.5 (50.96
∼
51.96)
Table
4-5-2
3)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-5-2
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の調整」を行う。
4-5-2. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の調整
1.
準備
1)
「
4-5-1.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の確認」
を行い,各焦点距離でのフランジバック
(f F)
が
Table 4-5-1
の規格を
満足していないことを確認する。
4-9
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
2.
調整方法
1)
ズームを
Tele
端
(300 mm)
に,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ,被検レンズのフランジバック値を読み取る(読み値:
f t
)
3)
フランジバック測定器のノブを回転させてフランジバックを
44.56
にセットする。
4) (Tele
状態で
)
ピントを合わせる。
5)
ズームを
Wide
端にセットする。このときフォーカスリングは回転させないこと。
6)
フランジバック値を読み取る(読み値:
f w
)
7)
下記計算式により,
1
群調整ワッシャーの増減量,
FB
調整ワッシャーの増減量を求める。
TB = ( f t - f w - 6.9 ) / 6.363
TB
:
1
群調整ワッシャーの増減量
f t
:
Tele
端
(300 mm)
,オーバー無限のフランジバック値
f
w:
Wide
端
(55 mm)
,オーバー無限のフランジバック値
・
TB
が正
(+)
の場合,
1
群調整ワッシャーの厚みを増やす
・
TB
が負
(-)
の場合,
1
群調整ワッシャーの厚みを減らす
WB = f w - 44.56 - TB x 0.239
WB
:
FB
調整ワッシャーの増減量
f
w:
Wide
端
(55 mm)
,オーバー無限のフランジバック値
TB
:
1
群調整ワッシャーの増減量
・
WB
が正
(+)
の場合,
FB
調整ワッシャーの厚みを増やす
・
WB
が負
(-)
の場合,
FB
調整ワッシャーの厚みを減らす
8) 7.
の結果に応じて,
1
群調整ワッシャー,
FB
調整ワッシャーの厚みを調整する。
9)
「
4-5-1.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の確認」を行なう。
押さえ環
1群組立
1群調整ワッシャー
Fig.
4-5-1
1群調整ワッシャー
部品コード
厚み
t (mm)
4-442-269-01
0.8
4-442-270-01
0.5
4-442-271-01
0.3
4-442-272-01
0.1
4-442-273-01
0.08
4-442-274-01
0.07
4-442-275-01
0.05
4-442-276-01
0.2
4-442-277-01
0.03
4-442-278-01
0.02
Table
4-5-3
後ろ遮光筒
接点基板組立
ねじ
ねじ
ねじ
ねじ
マウント組立
FB調整ワッシャー
ねじ
Fig.
4-5-2
FB
調整ワッシャー
部品コード
厚み
t (mm)
4-299-327-01
0.5
4-299-327-11
0.3
4-299-327-21
0.2
4-299-327-31
0.1
4-299-327-41
0.05
4-299-327-51
0.03
4-299-327-61
0.02
Table
4-5-4
4-10
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
4-6.
合焦性誤差量確認
被検レンズと
AE
マスターレンズを下記の条件(注意
1
)で撮影し,それら画像を比較して誤差量(注意
2
)を確認する。
注意
1:
・撮影倍率(
60
倍,
40
倍,
20
倍)
・結像深度域確認チャート(傾斜チャート
2
種)
・
Defocus
量の範囲
0
±
10
μ
m
注意
2:
撮影倍率が高いほど誤差量が大きくなるため,結果判定しやすくなります。
測定値が範囲外の場合は「
4-8-4.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行ってください。
使用機器
•
結像深度域確認チャート(
40
倍
/60
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_40x_60x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
結像深度域確認チャート(
20
倍用)
「
Chart_for_checking_image_formation_20x_(J).zip
」は各
HQ
から入手してください。
•
ソフトウェア
以下のいずれかを各
以下のいずれかを各
HQ
から入手してください。
ソフトウェア
対象カメラ
DSLR-A700 Defocus checker
DSLR-A700
Defocus Checker 2
SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
Table 4-6-1
•
カメラ(
DSLR-A700, SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
のいずれか)
• HASP
キー
•
パーソナルコンピューター(
Seus-EX
を使用可能なもの)
• AE
マスターレンズ
J-6082-597-A: 50 mm/F1.7
•
照明
J-6082-642-A:
蛍光灯(指定演色)
J-6082-643-A:
蛍光灯器具(高周波点灯型)
•
メモリーカード
•
三脚
1.
準備
1)
カメラにメモリーカードを挿入する。
2)
カメラおよび結像深度域確認チャートを
Table 4-6-2
,
Fig. 4-6-1
,
Fig. 4-6-2
にしたがって設置する。
注意
1:
撮影距離は撮影倍率と焦点距離によって以下のように求められます。
[
撮影距離
] = [
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
]
注意
2:
Table
4-6-2
のガイドライン表に従って,各組合せを選択してください。
注意
3:
60
倍チャートを使用した場合の撮影距離を屋内で確保できない場合は,
40
倍や
20
倍チャートでの組合せを暫定使用してください。
3)
カメラと
PC
(
HASP
キー使用)を
USB
接続し,
Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
を起動する。
Defocus
Checker
2
を使用する場合,
[Connect]
をクリックして接続状態にしておく。
注意
:
テレコンバーターを使用してのピント不具合の場合は,ユーザーのテレコンバーターを装着して確認してください。
ガイドライン表
撮影倍率の選択
AF
アシストチャート
(サイズ)
Fig. 4-6-1
参照
適用カメラ
(イメージセンサー
型式)
(イメージセンサー
型式)
適用レンズ
撮影距離の計算例
[
撮影倍率
]
×
[
焦点距離
] =
[
撮影距離
]
60
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
60
倍
(200 mm
×
100 mm)
APS-C
サイズ型
全レンズ適用可
60
倍
×
50 mm = 3000 mm
40
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
40
倍
(132 mm
×
66 mm)
35 mm
フルサイズ型
全レンズ適用可
40
倍
×
50 mm = 2000 mm
20
倍
(近距離確認用)
AF
アシストチャート
20
倍
(66 mm
×
33 mm)
両サイズ適用可
• MACRO
レンズ
焦点距離
300 mm
より長
いレンズ
20
倍
×
300 mm = 6000 mm
Table
4-6-2
(100 mm)
(66 mm)
(33 mm)
(200 mm)
(132 mm)
(66 mm)
AFアシスト
チャート60倍
チャート60倍
AFアシスト
チャート40倍
チャート40倍
AFアシスト
チャート20倍
チャート20倍
Fig.
4-6-1
:A(絞り開放)
:MF
:スポットフォーカスエリア
:MF
:スポットフォーカスエリア
(中央に固定)
:L
:OFF
:セルフタイマー
:OFF
:セルフタイマー
カメラの設定
撮影モード
フォーカスモード
フォーカスエリア
フォーカスエリア
画像サイズ
Super SteadyShot
Super SteadyShot
ドライブモード
撮影距離
光軸をAFアシストチャートの
中心に合わせる
中心に合わせる
AFアシストチャート
(60倍/40倍用)
結像深度域確認チャート
(60倍/40倍用)
Fig.
4-6-2
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