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4-3
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
4-2.
絞り径の確認/調整
4-2-1. 絞り径の確認
使用機器
•
輝度箱
•
カメラ(
DSLR-A700
,
SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99
のいずれか)
•
AE
マスターレンズ
•
メモリーカード
•
パーソナルコンピュータ(
Color Calculator 2
がインストール済みのもの)
1.
準備
注意
:
被検レンズは完成状態で確認を行ってください。
1)
カメラにメモリーカードを挿入する。
2)
使用機器,カメラおよび
AE
マスターレンズを
Fig. 4-2-1
のように設定する。
輝度箱
輝度: EV12
輝度: EV12
カメラ
ISO: 100
撮影モード: Mモード
シャッタスピード: 1/125
絞り値: F5.6
フォーカスモード: MF
測光モード: 中央重点平均測光
プリセットホワイトバランス: 白熱灯
D-R: OFF
ISO: 100
撮影モード: Mモード
シャッタスピード: 1/125
絞り値: F5.6
フォーカスモード: MF
測光モード: 中央重点平均測光
プリセットホワイトバランス: 白熱灯
D-R: OFF
マスターレンズ,
または被検レンズ
フォーカス: ∞(無限)端
輝度面の中心を撮影する
Fig.
4-2-1
3)
以下の条件で撮影を行い,撮影画像を保存する。
注意
注意
:
輝度面の中心を,
AE
マスターレンズと被検レンズでそれぞれ
3
回ずつ撮影してください。
輝度箱の設定
:
輝度
:
EV12
レンズの設定
:
フォーカス
:
∞(無限)端
カメラの設定
:
ISO:
100
撮影モード
:
M
モード
シャッタスピード
:
1/125
絞り値
:
F5.6
フォーカスモード
:
MF
測光モード
:
中央重点平均測光
プリセットホワイトバランス
:
白熱灯
D-R:
OFF
2.
撮影画像の確認
注意
注意
:
撮影画像の確認は,
AE
マスターレンズで撮影した画像と被検レンズで撮影した画像の両方に対して行ってください。
1) Color Calculator 2
を立ち上げる。
Fig.
4-2-2
2)
ファイルメニューから,撮影画像を読み込む。
⇒
Fig. 4-2-3
3) Color Calculator 2
を以下のように設定する。
測定値表示(表示メニュー)
: RGB+L*a*b*
測定方法(表示メニュー)
:
Center Single Area
Fig.
4-2-4
色空間(設定メニュー)
: sRGB
Fig.
4-2-5
測定エリアサイズ(設定メニュー→オプション)
: 256
×
256 Pixels
Fig.
4-2-6
4-4
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
4) Calculate
ボタンをクリックし,撮影画像の測定を行う。
5)
撮影画像の測定が終了したら,
G
の値を確認する。
マスターレンズで撮影した画像
3
点の
G
の平均値
: (a)
とする
被検レンズで撮影した画像
3
点の
G
の平均値
: (b)
とする
G の値を確認する
Calculateボタン
Fig.
4-2-7
3.
確認方法
1)
下記の計算式で絞り誤差を算出し,絞り誤差が規格値を満足していることを確認する。
絞り誤差
=
被検レンズの
G
の平均値
(b) -
マスターレンズの
G
の平均値
(a)
規格値:
絞り誤差
= -18
∼
0
2)
絞り誤差が規格値を満足していない場合は,
「
4-2-2.
絞り径の調整」を行う。
4-2-2. 絞り径の調整
使用機器(専用機器のみ記載)
•
ボンド(
B-10
)
1.
調整方法
1)
後ろ遮光筒を取り外す。
後ろ遮光筒
接点基板組立
ねじ
ねじ
ねじ
Fig.
4-2-8
2)
プリセットリングのレバー(プリセットレバー)を動かして,プリセットリングを絞り開放当たり位置で固定する。
3)
ねじ
2
本を僅かに緩めて左右に動かすことにより,プリセットリングが左右に動く状態にする。
4)
後玉側から光源を覗いてねじ
2
本を左右に動かし,絞り誤差を考慮し,絞り径を微調整してねじ
2
本を締め付ける。
ねじ
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
絞り開放制限端
プリセットレバー
Fig.
4-2-9
5)
「
4-2-1.
絞り径の確認」を行い,絞り誤差が規格値を満足するまで手順
1)
∼
4)
を繰り返す。
6)
調整終了後,手順
4)
で締め付けたねじ頭部
2
箇所にボンド
(B-10)
を塗布する。
4-3.
光軸の確認/調整
フランジバック
(f F)
測定器の設定
使用機器
•
1000 mm
コリメータ
•
フランジバック測定器
• A
マウントアタッチメント
•
フランジバックゲージ(
43.50 mm
)
1.
準備
1)
測定器を
Fig. 4-3-1
のように設定する。
フランジバックゲージ(43.50 mm)
Aマウントアタッチメント
対物レンズ(10x)
ダイヤルゲージ
(最小目盛り: 0.01 mm)
目盛りリング
接眼レンズ(7x)
視度調節リング
Fig.
4-3-1
4-5
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
2)
フランジバック測定器の視度調節リングを回し,接眼レンズ内の十字線または目盛りがはっきりと見えるように調節する。
3)
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
を
A
マウントアタッチメントに密着させ,保持する。
4)
フランジバック測定器のノブを回転させて,フランジバックゲージ
(43.50 mm)
の細かい線にピントを合わせる。
注意
:
必ず
Fig. 4-3-2
の矢印方向にピント合わせを行ってください。
ノブ
中心付近の細かい線にピントを合わせる
ピント合わせ方向
Fig.
4-3-2
5)
ダイヤルゲージの目盛りリングを回して,ダイヤルゲージの指針を
0
に合わせる。
注意
:
この位置がフランジバック値
(f F) = 43.50 mm
となります。
短針の位置を記憶しておいてください。
4-3-1. 光軸の確認
1)
フランジバック測定器に被検レンズを取り付け,
1000 mm
コリメータを設置する。
1000 mmコリメータ
被検レンズ
Fig.
4-3-3
2)
被検レンズのフォーカスリングを ∞(無限遠)指標または∞(無限遠)側の当たり に設定して顕微鏡を覗き,チャート像が中央に見えるよ
うに光軸を合わせる。
うに光軸を合わせる。
3)
顕微鏡を覗きながらフランジバック測定器のノブを回転させ,ピントが合う位置で止める。
また,同時に光軸の見え方を確認する(
Fig. 4-3-4
参照)。
注意
:
図は一例を示しています。実際のチャートの見え方とは異なる場合があります。
最良の状態
センターブレおよびアス
フランジバック測定器のダイヤルを回して
ピント合わせを行うと,チャート像がずれる。
Fig.
4-3-4
4)
下記手順
(1)
∼
(6)
を行い,
AS
値および
CB
値が規格値以内かどうかを確認する。
注意
:
規格値が「
CB
」のみの場合は,手順(1)∼(3)は必要ありません。
AS:
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像のフレアーが十字方向に分かれて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (a))
(1)
チャート端の二点
(
ほぼ対称の位置
)
におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (b)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲー
ジの値を読み取る。
<A>
(2)
上記
(1)
の位置に対して
90
°位相をずらしたチャート端の二点におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (c)
矢印)でダイヤ
ルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
<B>
(3) AS
値を算出(
<A>
と
<B>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
AS
値
= <A> - <B>
CB:
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像の一方向のフレアーが大きく尾を引いて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (d))
(4)
最大フレアー側のチャート端で最もピントが合う位置(
Fig. 4-3-5 (e)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
<C>
(5)
最大フレアーと
180
°反対側のチャート端で最もピントが合う位置(
Fig. 4-3-5 (f)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を
読み取る。
<D>
(6) CB
値を算出(
<C>
と
<D>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
CB
値
= <C> - <D>
(1)
(1)
(2)
(2)
(5)
(4)
AS
E
D
F
H
G
I
CB
Fig.
4-3-5
規格値(
Tele
端)
規格値(
Wide
端)
CB
(センターブレ)
0.19 mm
以下
CB
(センターブレ)
0.13 mm
以下
AS
(アス)
0.13 mm
以下
AS
(アス)
0.09 mm
以下
Table
4-3-1
5)
光軸を確認し,規格値を満足していない場合は,
「
4-3-2.
光軸の調整」を行う。
4-6
SAL55300 (DT 4.5-5.6/55-300 SAM) (DT 55-300mm F4.5-5.6 SAM)
4-3-2. 光軸の調整
1. Tele
端(
300 mm
)での
CB
(センターブレ)が流れている方向を確認する。
2.
後ろ遮光筒を取り外す。
後ろ遮光筒
接点基板組立
ねじ
ねじ
ねじ
Fig.
4-3-6
3. Tele
端の状態にし,ねじ
3
本を僅かに緩め,
G11-G12
枠をシフト調整し,ねじ
3
本を固定する。
ねじ
ねじ
ねじ
G11-G12枠
Fig.
4-3-7
4.
後遮光筒を取り付け,再度「
4-3-1.
光軸の確認」を行う。規格値を満足するまで手順
1)
∼
3)
を繰り返して行う。
4-4.
投影解像力
(
片ボケ調整
)
の確認/調整
4-4-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
•
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
)
注意
:
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
•
スクリーン(アートポスト紙)
•
巻尺
•
平面ミラー(
SLR
用等)
1.
準備
1)
下記手順
(1)
∼
(3)
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1)
レンズ投影器の蓋を開く。
(2)
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3)
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
注意
:
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
蓋
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
Fig.
4-4-1
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