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SAL2875 (2.8/28-75 SAM) (28-75mm F2.8 SAM)
4-10
3)
カメラと
PC
(
HASP
キー使用)を
USB
接続し,
Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
を起動する。
Defocus Checker 2
を使用する場合,
[Connect]
をクリックして接続状態にしておく。
注意
:
テレコンバーターを使用してのピント不具合の場合は,ユーザーのテレコンバーターを装着して確認してください。
ガイドライン表
撮影倍率の選択
AF
アシストチャート
(サイズ)
Fig. 4-6-1
参照
適用カメラ
(イメージセンサー
型式)
(イメージセンサー
型式)
適用レンズ
撮影距離の計算例
[
撮影倍率
]
×
[
焦点
距離
] = [
撮影距離
]
60
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
60
倍
(200 mm
×
100 mm)
APS-C
サイズ型
全レンズ適用可
60
倍
×
50 mm =
3000 mm
40
倍
(中距離確認用)
AF
アシストチャート
40
倍
(132 mm
×
66 mm)
35 mm
フルサイズ型
全レンズ適用可
40
倍
×
50 mm =
2000 mm
20
倍
(近距離確認用)
AF
アシストチャート
20
倍
(66 mm
×
33 mm)
両サイズ適用可
• MACRO
レンズ
焦点距離
300 mm
より長
いレンズ
20
倍
×
300 mm =
6000 mm
Table
4-6-2
(100 mm)
(66 mm)
(33 mm)
(200 mm)
(132 mm)
(66 mm)
AFアシスト
チャート60倍
チャート60倍
AFアシスト
チャート40倍
チャート40倍
AFアシスト
チャート20倍
チャート20倍
Fig.
4-6-1
:A(絞り開放)
:MF
:スポットフォーカスエリア
:MF
:スポットフォーカスエリア
(中央に固定)
:L
:OFF
:セルフタイマー
:OFF
:セルフタイマー
カメラの設定
撮影モード
フォーカスモード
フォーカスエリア
フォーカスエリア
画像サイズ
Super SteadyShot
Super SteadyShot
ドライブモード
撮影距離
光軸をAFアシストチャートの
中心に合わせる
中心に合わせる
AFアシストチャート
(60倍/40倍用)
結像深度域確認チャート
(60倍/40倍用)
Fig.
4-6-2
2.
撮影方法
1) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Start]
をクリックし,測定を開始する。
2)
マニュアルフォーカスで
Defocus
量が
0
μm になるように調整する。
ただし,許容範囲は
0
±
10
μm 以内とします。
(Fig. 4-6-3)
3) Defocus Checker 2
または
DSLR-A700 Defocus checker
の
[Stop]
をクリックする。
4)
セルフタイマーでシャッターをレリーズして撮影する。
5)
手順
1
)∼
4
)を
AE
マスターレンズと被検レンズそれぞれで繰り返す。
注意
1:
AE
マスターレンズと被検レンズ共に同一のカメラを使用して撮影してください。
注意
2:
カメラの温度が上昇すると値が不安定になるため,一連の作業を
10
分以内に終わらせてください。
10
分以上経過するような場合は,一旦カメラを冷ましてから作業を行ってください。
注意
3:
中距離や遠距離の被写体撮影では合焦性誤差量が大きくなるため,近距離設定の結果だけでは総合的な合焦性誤差量を正しく判
断できません。
断できません。
60
倍チャートでの撮影距離を屋内で確保できない場合は下記のいずれかの方法にて対応してください。
方法
1
35
mm
フルサイズ型カメラ(
SLT-A99
)と
40
倍チャートを使用する。
(
40
倍チャートだと撮影距離を
60
倍チャートの
2/3
に短縮できま
す。)
方法
2
20
倍チャートを用いて近距離での合焦性誤差量を暫定的に確認する。
その後,必ず屋外の何らかの被写体を
60
倍チャート使用時の撮影距離で数枚撮影し,中距離での合焦性を確認する。
Defocus Checker 2
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
(SLT-A37/A57/A58/A65/A77/A99用)
DSLR-A700 Defocus checker
(DSLR-A700用)
(DSLR-A700用)
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
波形エリアの枠が緑色で表示されます。
OK(0 ± 10 μm以内)の場合は
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
波形エリアの枠とDefocus値が
緑色で表示されます。
Fig.
4-6-3
3.
合焦性誤差量の確認
1)
被検レンズと
AE
マスターレンズそれぞれの撮影画像をパソコンの画像表示ソフトで開く。
(ピクセル等倍で表示する。)
2)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
(
Fig. 4-6-4, Fig. 4-6-5
を参照)
3)
手順
2
)の誤差量を
Table 4-6-3
の参考値と比較し,許容範囲内にあるかを確認する。
範囲外の場合は,
「
4-8-5.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行う。
参考値:
焦点距離
/
28 - (75 mm)
撮影距離
(mm)
1.5 m (20
倍
)
0
±
18
3.0 m (40
倍
)
0
±
74
4.5 m (60
倍
)
0
±
166
Table
4-6-3
SAL2875 (2.8/28-75 SAM) (28-75mm F2.8 SAM)
4-11
<参考
1: AE
マスターレンズによる撮影画像について>
(Fig. 4-6-4)
設営した環境における基準画像としてください。
AF
アシストチャート位置と等しい距離に結像のピークがあれば理想的ですが,実際にはピークが前後にずれた画像となることが
多くなります。
(環境,カメラ個体差,レンズ個体差などの諸条件が組み合わさるため)
そのようにピークが前後にずれた画像であっても,その環境下での参照基準画像となります。
カメラのシャープネス設定を+側にして撮影すると,結像エリアが際立ってピークを見分けやすくなります。
カメラのシャープネス設定を+側にして撮影すると,結像エリアが際立ってピークを見分けやすくなります。
ピクセル等倍に拡大
ある環境下における,
AEマスターレンズによる
撮影画像例
AEマスターレンズによる
撮影画像例
結像のピーク位置の見分け:
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
・最もシャープに写っているエリアの中央部
・色かぶりの少ないエリアの中央部
- 前方でのDefocusエリアはマゼンタ色かぶり
- 後方でのDefocusエリアはグリーン色かぶり
ピーク位置が偶然に
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
AFアシストチャート位置と等しい距離となった例
Fig.
4-6-4
•
•
•
•
•
•
<参考
2
:合焦性誤差量の確認例>
(Fig. 4-6-5)
被検レンズのピント位置(結像のピーク)が
AE
マスターレンズでのピント位置からどの程度ずれているかを確認する。
Fig.
4-6-5
判断例:
AE
マスターレンズに対し,被検レンズの合焦性には後方へのピントずれ傾向があり,その程度は約
14 cm
の誤差量である。
この誤差量を参考値と比較し,許容範囲内にあることを確認する。
範囲外の場合は「
範囲外の場合は「
4-8-5.
合焦性誤差量調整(⊿
SB
書き込み)」を行う。
被検レンズ(50 mm F1.4)での撮影画像例
AEマスターレンズでの撮影画像例
ピークエリア
(後方の目盛7∼8 cmの
辺りにある)
(後方の目盛7∼8 cmの
辺りにある)
ピークエリア
(前方の目盛6∼7 cmの
辺りにある)
(前方の目盛6∼7 cmの
辺りにある)
誤差量 = 約14 cm
SAL2875 (2.8/28-75 SAM) (28-75mm F2.8 SAM)
4-12
4-7.
レンズ調整プログラムの導入
4-7-1. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSAM)の導入
使用機器
パーソナルコンピュータ
レンズ調整プログラム(
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.zip
)
完成検査治具Ⅱ
注意
1:
パーソナルコンピュータは
Windows Vista /7
が正常に動作し,
USB
接続が可能であること。
注意
2:
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.zip
)は各
HQ
から入手してください。
1.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.zip
)の保存
1)
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.zip
)を解凍する。
2)
「
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.exe
」を任意のフォルダに保存する。
注意
:
「
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.exe
」のバージョンは更新されることがあります。
4-7-2. 完成検査治具Ⅱの接続およびレンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSAM)の起動
注意
1:
この手順を実施する前に「
4-7-1.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM
)の導入」が完了している事を確認してください。
注意
2:
完成検査を行う場合,レンズを横に倒した状態(立てた状態にしない)で行ってください。
使用機器
パーソナルコンピュータ
完成検査治具
完成検査治具
II
注意:
コード類は付属されておりません。
AC
コード(市販品)
RS232C
ケーブル(
D-Sub9
ピン(オス・固定ねじ付き),
D-Sub9
ピン(メス・固定ねじ付き))ストレートタイプ(市販品)
USB to
シリアルケーブル(
D-Sub9
ピン(オス))
(市販品)
M-BOX-JIG (J-6082-722-A)
(完成検査治具(
J-6082-645-A
)に付属されているものでも使用可能)
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.zip
)
1.
接続方法
使用機器および,被検査レンズを
Fig. 4-7-1
のように接続する。
注意
:
完成検査治具
II
を接続していない状態では,
「
ActuatorCheckerSAM
」は起動できません。
完成検査時
完成検査治具
II
ACコード
D-sub9ピン:オス
D-sub9ピン:メス
RS232Cケーブル
USB to シリアルケーブル
レンズ
Fig.
4-7-1
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
2.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM
)の起動
1)
パーソナルコンピュータおよび完成検査治具
II
の電源を入れる。
2)
「
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.exe
」を任意のフォルダより起動する。
注意:
初めて使用するときには,
下記の画面
(Fig. 4-7-2)
が表れます。
ログイン画面に現れる
Com/User Characteristic Number
と,パーソナルコンピュータのメーカーおよび型番から
,
パスワードを
HQ
に問い合わせる必要があります。
例
Com/User Characteristic Number
:
iYdDZfq9q
パーソナルコンピュータ
:
SONY PCV-RZ33P
一度ログインした
PC
では,以後パスワードの入力は不要となります。
(パスワード入力画面も表れません。)
パーソナルコンピュータもしくは完成検査治具
パーソナルコンピュータもしくは完成検査治具
II
を変えた場合,
Com/User Characteristic Number
とパスワードが変わります。そ
のため,起動時に再度パスワード入力画面からパスワードの入力が必要となります。
3)
パスワードを入力して
[OK [Ent]]
をクリックすると,
下記の画面
(Fig. 4-7-3)
が表示される。
Fig. 4-7-2
Fig. 4-7-3
4-7-3. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSAM)の初期設定
1.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM VerX.XX.exe
)を起動する。
Fig.
4-7-4
2.
画面が日本語で表示された場合は
[
設定
]
ボタンを,画面が英語で表示された場合は
[SETUP]
をクリックする。
注意
:
起動時の画面は初回起動時,または前回の起動時の設定により異なります。
3. SETUP
ウインドウが表示されるので,以下の内容に設定する。
MODEL
今回調整を行う機種
Language
Japanese
State
Final
Process
Service
Table
4-7-1
•
•
•
SAL2875 (2.8/28-75 SAM) (28-75mm F2.8 SAM)
4-13
4.
全ての項目が設定された事を確認する。
Fig.
4-7-5
5. [OK]
をクリックして,
SETUP
ウィンドウを閉じる。
4-7-4. レンズ調整プログラム(ActuatorCheckerSAM)の検査手順について
検査の方法は,該当機種の検査をすべて連続して行う方法と,各項目の検査を
1
つずつ実施する方法があります。
検査をすべて連続して行う場合は,起動画面から
[START]
をクリックします。
検査を
1
つずつ実施する場合は,起動画面から各検査項目をクリックします。
4-8.
完成調整
/
検査
(ActuatorCheckerSAM)
使用機器
(
専用機器のみ記載
)
ボンド
(B-10)
4-8-1. 準備
1.
使用機器と被検レンズを接続する。
(
「
4-7-2.
完成検査治具Ⅱの接続およびレンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM
)の起
動」参照
)
2.
レンズ調整プログラム
(ActuatorCheckerSAM)
を起動する。
3. [
設定
]
をクリックし,初期設定を行う。
(
「
4-7-3.
レンズ調整プログラム(
ActuatorCheckerSAM
)の初期設定」参照
)
4-8-2. 完成調整/検査項目
1.
調整
/
検査方法
1)
[
Start[Ent]]
をクリックする。
2)
以下,画面の指示通りに操作する。
2.
調整
/
検査項目
1) AF/MF
スイッチ検査
2) LVDD1
消費電流検査
3)
ズームパターン検査
4)
フォーカスパターン検査
5) PI
調整
6)
フォーカスパターン
(Motor)
検査
7)
止まり精度検査
8)
⊿
SB
書き込み
9)
ズーム調整端探査
10)
フォーカス調整端探査
注意
:
この
2
点は
[Start[Ent]]
で調整
/
検査した場合,自動では調整が行
われません。
4-1-2.
調整手順
•
Fig.4-8-1
Fig.4-8-1
4-8-3. ズームスブラシ位置の確認/調整
1.
確認方法
完成検査治具
II
を使用し,レンズ調整プログラム
(ActuatorCheckerSAM)
の「ズーム調整端探査」で確認する。
NG
の場合,ズームブラシ位置の調整を行う。
2.
調整準備
1)
被検レンズを分解,または組み立てて
Fig.4-8-2
の状態にする。
2)
ズームを
TELE
端に設定する。
3.
調整方法
1) Fig.4-8-3
に示すようにズームブラシの位置を調整する。
注意
:
Z.ECD
基板のパターン切り欠き
A
とズームブラシの接触部
B
を合わせるように調整してください。
2)
再度,
「
1.
確認方法」を実施する。
ズームブラシ
Fig.4-8-2
ズームブラシ
B
Z.ECD基板
A
Fig.4-8-3
4-1-2.
調整手順
4-8-4. フォーカスブラシ位置の確認/調整
1.
確認方法
完成検査治具
II
を使用し,レンズ調整プログラム
(ActuatorCheckerSAM)
の「フォーカス調整端探査」で確認する。
NG
の場合,フォーカスブラシ位置の調整を行う。
2.
調整準備
被検レンズを分解,または組み立てて
Fig.4-8-4
の状態にする。
3.
調整方法
1)
ブラシを固定しているねじ
2
本を緩める。
2) Fig.4-8-5
に示すようにフォーカスブラシの位置を調整し,ねじで固定する。
注意
:
F.ECD
基板のパターン切り欠き
A
とズームブラシの接触部
B
を合わせるように調整してください。
3)
図に示すように,上から
1
番目のパターンと
2
番目のパターンの導通をテスターで確認する。
A
のパターンの切り欠きにブラシがあれば導通なし
(
調整
:OK)
A
のパターンの切り欠きにブラシがなければ導通なし
(
調整
:NG)
4)
フォーカスを近端から無限端に再度回転し,ブラシ位置を確認する。
5)
調整終了後,ねじの頭部にボンド
(B-10)
に塗布する。
フォーカスブラシ、
フォーカスブラシカバー
フォーカスブラシカバー
Fig.4-8-4
ボンド
(B-10)
を塗布
フォーカスブラシ、
フォーカスブラシカバー
フォーカスブラシカバー
F.ECD基板
B
導通を確認
A
Fig.4-8-5
4-1-2.
調整手順
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