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4-4
SAL18135 (3.5-5.6/18-135 SAM) (DT18-135mm F3.5-5.6 SAM)
4) Calculate
ボタンをクリックし,撮影画像の測定を行う。
5)
撮影画像の測定が終了したら,
G
の値を確認する。
マスターレンズで撮影した画像
3
点の
G
の平均値
: (a)
とする
被検レンズで撮影した画像
3
点の
G
の平均値
: (b)
とする
G の値を確認する
Calculateボタン
Fig.
4-2-7
3.
確認方法
1)
下記の計算式で絞り誤差を算出し,絞り誤差が規格値を満足していることを確認する。
絞り誤差
=
被検レンズの
G
の平均値
(b) -
マスターレンズの
G
の平均値
(a)
規格値:
絞り誤差
= 0
±
12
2)
絞り誤差が規格値を満足していない場合は,
「
4-2-2.
絞り径の調整」を行う。
4-2-2. 絞り径の調整
使用機器(専用機器のみ記載)
•
ボンド(
B-10
)
1.
調整方法
1)
後遮光筒(
8948
)を取り外す。
2)
プリセットリングのレバー(プリセットレバー)を動かして,プリセットリングを絞り開放当たり位置で固定する。
後遮光筒(8948)
Fig.
4-2-8
3)
ねじ
2
本を僅かに緩めて左右に動かすことにより,プリセットリングが左右に動く状態にする。
4)
後玉側から光源を覗いてねじ
2
本を左右に動かし,絞り誤差を考慮し,絞り軽を微調整してねじ
2
本を締め付ける。
ねじ2本
ボンド(B-10)
を塗布
を塗布
Fig.
4-2-9
5)
「
4-2-1.
絞り径の確認」を行い,絞り誤差が規格値を満足するまで手順
1)
∼
4)
を繰り返す。
6)
調整終了後,手順
4)
で締め付けたねじ頭部
2
箇所にボンド
(B-10)
を塗布する。
4-3.
光軸の確認/調整
フランジバック
(f F)
測定器の設定
使用機器
•
1000 mm
コリメータ
•
フランジバック測定器
• A
マウントアタッチメント
•
フランジバックゲージ(
43.50 mm
)
1.
準備
1)
測定器を
Fig. 4-3-1
のように設定する。
フランジバックゲージ(43.50 mm)
Aマウントアタッチメント
対物レンズ(10x)
ダイヤルゲージ
(最小目盛り: 0.01 mm)
目盛りリング
接眼レンズ(7x)
視度調節リング
Fig.
4-3-1
4-5
SAL18135 (3.5-5.6/18-135 SAM) (DT18-135mm F3.5-5.6 SAM)
2)
フランジバック測定器の視度調節リングを回し,接眼レンズ内の十字線または目盛りがはっきりと見えるように調節する。
3)
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
を
A
マウントアタッチメントに密着させ,保持する。
4)
フランジバック測定器のノブを回転させて,フランジバックゲージ
(43.50 mm)
の細かい線にピントを合わせる。
注意
:
必ず
Fig. 4-3-2
の矢印方向にピント合わせを行ってください。
ノブ
中心付近の細かい線にピントを合わせる
ピント合わせ方向
Fig.
4-3-2
5)
ダイヤルゲージの目盛りリングを回して,ダイヤルゲージの指針を
0
に合わせる。
注意
:
この位置がフランジバック値
(f F) = 43.50 mm
となります。
短針の位置を記憶しておいてください。
4-3-1. 光軸の確認
1)
フランジバック測定器に被検レンズを取り付け,
1000 mm
コリメータを設置する。
1000 mmコリメータ
被検レンズ
Fig.
4-3-3
2)
被検レンズのフォーカスリングを ∞(無限遠)指標または∞(無限遠)側の当たり に設定して顕微鏡を覗き,チャート像が中央に見える
ように光軸を合わせる。
ように光軸を合わせる。
3)
顕微鏡を覗きながらフランジバック測定器のノブを回転させ,ピントが合う位置で止める。
また,同時に光軸の見え方を確認する(
Fig. 4-3-4
参照)。
注意
:
図は一例を示しています。実際のチャートの見え方とは異なる場合があります。
最良の状態
センターブレおよびアス
フランジバック測定器のダイヤルを回して
ピント合わせを行うと,チャート像がずれる。
Fig.
4-3-4
4)
下記手順
(1)
∼
(6)
を行い,
AS
値および
CB
値が規格値以内かどうかを確認する。
注意
:
規格値が「
CB
」のみの場合は,手順(1)∼(3)は必要ありません。
AS:
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像のフレアーが十字方向に分かれて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (a))
(1)
チャート端の二点
(
ほぼ対称の位置
)
におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (b)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲー
ジの値を読み取る。
<A>
(2)
上記
(1)
の位置に対して
90
°位相をずらしたチャート端の二点におけるフレアーが最も少なくなる位置(
Fig. 4-3-5 (c)
矢印)でダイヤ
ルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
<B>
(3) AS
値を算出(
<A>
と
<B>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
AS
値
= <A> - <B>
CB:
リングチャートにピントをあわせた時,リングチャート像の一方向のフレアーが大きく尾を引いて見える現象。
(Fig. 4-3-5 (d))
(4)
最大フレアー側のチャート端で最もピントが合う位置(
Fig. 4-3-5 (e)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を読み取る。
<C>
(5)
最大フレアーと
180
°反対側のチャート端で最もピントが合う位置(
Fig. 4-3-5 (f)
矢印
)
でダイヤルを止めて,ダイヤルゲージの値を
読み取る。
<D>
(6) CB
値を算出(
<C>
と
<D>
の差分絶対値)し,規格値以内かどうかを確認する。
CB
値
= <C> - <D>
(1)
(1)
(2)
(2)
(5)
(4)
AS
E
D
F
H
G
I
CB
Fig.
4-3-5
規格値(
TELE
端)
CB
(センターブレ)
0.19 mm
以下
AS
(アス)
0.14 mm
以下
Table
4-3-1
5) CB
の規格値を満足していない場合は,
「
4-3-2.
光軸の調整」を行う。
4-3-2. 光軸の調整
1.
規格値を満足しない場合,以下の部品を交換してください。
①
①
A-1849-455-A
1
群レンズ
組立
②
A-1849-503-A
サービス専用光学ブロック
4-6
SAL18135 (3.5-5.6/18-135 SAM) (DT18-135mm F3.5-5.6 SAM)
4-4.
投影解像力
(
片ボケ調整
)
の確認/調整
4-4-1. 投影解像力の確認
レンズ投影器の設定
使用機器
•
レンズ投影器およびスライダック(出力電圧
: AC 100 V
)
注意
:
レンズ投影器は,スライダック(出力電圧
: AC 100 V
)を接続して使用してください。
• A
マウントアタッチメント
•
スクリーン(アートポスト紙)
•
巻尺
•
平面ミラー(
SLR
用等)
1.
準備
1)
下記手順
(1)
∼
(3)
を行い,確認する焦点距離に応じてレンズ投影器内部のレンズを組み合わせる。
(1)
レンズ投影器の蓋を開く。
(2)
左右の固定テコを引っ張りながら回転させる。
(3)
レンズを取り外す。または取り付ける。
注意
注意
:
取り付ける位置や向きを間違えないように注意してください。
レンズ投影器
焦点距離(f)によるレンズの組み合わせ
レンズ
固定テコ
固定テコ
蓋
f=18∼35 mm
f=35∼100 mm
f=100∼200 mm
f=200∼300 mm
熱吸収フィルタ
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
チ
ャ
ー
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
フ
ィ
ラ
メ
ン
ト
Fig.
4-4-1
2)
被検レンズをレンズ投影器に取り付け,使用機器を
Fig. 4-4-2
のように設定する。
3)
レンズ投影器のファンスイッチを
ON
にした後で,ランプスイッチを
ON
にする。
投影距離
レンズ投影器
チャート
ファンスイッチ
ランプスイッチ
平面ミラー
スクリーン
Aマウントアタッチメント
被検レンズ
F
L
Fig.
4-4-2
4)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
がはっきりと見えるようにピントを合わせる。
5)
スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
に平面ミラーを重ね合わせ,反射光が被検レンズの中心を照らすようにレンズ投影器の位置を調節す
る。
2.
投影解像力の確認方法
1)
被検レンズのフォーカスリングを回して,スクリーン上の中心投影像
(y = 0)
が出来るだけ細かな線まで鮮明に見えるようにピントを合わせ
る。
2)
中心投影像
(y = 0)
の投影解像力本数(最高解像力)の数値(投影解像力本数)を読み取る。
数値は解像力本数
S像
M像
Fig.
4-4-3
3)
スクリーン上の
y = 9
または
y = 12
または
y = 15
または
y = 18
を見ながらレンズ投影器のマウント回転板を回転させ,投影解像力が最も悪
い(低い)ところで止める。
サジタル
(S)
像,およびメリジオナル
(M)
像(
3
本の線)の明暗が確認可能な最も細かな線(解像限界)の数値(投影解像力本数)を読
み取る。
注意
注意
:
解像限界確認時は,偽解像に注意してください。
偽解像とは,解像力を越えた細かな線があたかも解像しているかのように黒/白の条線として見える現象です。
この場合,
Fig. 4-4-4
のように
3
本の条線の白黒が反転して
2
本または
4
本に見えることがありますので,解像限界と混同しないように注意してくださ
い。
正常
偽解像
Fig.
4-4-4
4-7
SAL18135 (3.5-5.6/18-135 SAM) (DT18-135mm F3.5-5.6 SAM)
4)
被検レンズの焦点距離および投影距離を変更し(ズームの場合),各焦点/投影距離で
S
像および
M
像の投影解像力本数が
Table 4-4-1
の規格値を満足していることを確認する。
規格値
:
焦点距離
f
(mm)
投影距離
(m)
投影解像力本数
(
本
/mm)
中心
(y = 0)
周辺
(y = 9)
周辺
(y = 12)
S
M
S
M
18 (W)
1.08
100
本以上
40
本以上
32
本以上
32
本以上
25
本以上
50 (M)
3.00
135 (T)
8.10
Table
4-4-1
5)
投影解像力を確認して,規格を満足していない場合は,
「
4-4-2.
投影解像力の調整」を行う。
4-4-2. 投影解像力の調整
投影解像力を確認し,規格値を満足していない場合には以下の手順で投影解像力調整を行ってください。
1. 1
群シートと
1
群遮光環を取り外す。
2. 1
群レンズ組立を
120
°回転させて組み込み調整する。
120°
1群レンズ組立
1群シート (8948)
1群遮光環 (8948)
Fig.
4-4-5
3. 1
群レンズ組立の回転を行っても規格値を満足しない場合は,
1
群レンズ組立を交換してください。
4.
それでも規格値を満足しない場合は,製品交換となります。
対応方法は「
1-5.
サービス専用光学ブロック交換時の注意」を参照してください。
5.
再度
,
投影解像力の確認を行い
,
規格値を満足していることを確認する。
4-5.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の確認/調整
この項では,ズーミングで焦点距離を変化させた時に起こるピント位置の変化量の確認/調整方法を記載しています。
使用機器
•
1000 mm
コリメータ
•
フランジバック測定器
•
A
マウントアタッチメント
•
フランジバックゲージ
(43.50 mm)
•
ボンド
(B-110)
準備
1.
「
4-3.
光軸の確認/調整」の「
1.
準備」を実行する。
4-5-1. 像点移動量(焦点距離)/フランジバック(f F)の確認
1.
像点移動量(焦点距離)の確認
1)
ズームを
Tele
端
(135 mm)
にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させて,
44.56 mm
にセットする。
3)
フォーカスリングを近端から回転させて,ピントを合わせる。
4)
ズームを
TELE
→
WIDE
→
TELE
に回して,各焦点距離において規格値を満足していることを確認する。
注意:
フォーカスリングは回転させないでください。
規格値
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f'F (mm)
135
44.21 - 44.93
100
44.26 - 44.88
70
50
35
24
18
44.47 - 44.67
Table
4-5-1
5)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-5-1
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の調整」を行う。
2.
フランジバック
(f F)
の確認
1)
ズームを
TELE
端
(135mm)
,フォーカスをオーバー無限端にセットする。
2)
フランジバック測定器のノブを回転させてピントを合わせ,このときのフランジバック値を確認する。
規格値(オーバー無限端)
焦点距離
f (mm)
フランジバック値
f'F (mm)
135
48.60
±
0.59 (48.01 - 49.19)
18
44.74
±
0.08 (44.66 - 44.82)
Table
4-5-2
3)
被検レンズのフランジバック値
(f F)
が
Table 4-5-2
の規格値を満足していない場合は,「
4-5-2.
像点移動量(焦点距離)/フランジバック
(f F)
の調整」を行う。
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